『老人福祉・介護事業の倒産が過去最多になるかも・・』あなたの介護施設は大丈夫！？

私の施設ではレッドゾーン対応が終了して約一週間が経ちました

8月中はフロアを分けてユニットとしての対応となりますが、少しずつ以前の生活に戻りつつあります

とは言ってもコロナ感染により居室での生活を強いられ認知症状の悪化や食欲不振、筋力の低下など課題はたくさんあります

そんななか前回の記事でちょっと考えさせられる出来事があったと書いたのですが、今回はそのことについての記事になります

前回の記事についての詳細はこちらを✅

私の施設の現状

コロナ感染による入居者さんへの影響は上記でも述べましたが、施設運営においても甚大な影響がでました

実際に私の施設では8月はかなりの赤字が見込まれています

そのせいかはわかりませんが、施設から夜勤者に提供されていた夕食が9月から中止のお達しがきました😭

私がいる施設は母体がまあまあ大きいので倒産の心配はしていませんが、給与やボーナスにどのように反映されるのか気になるところではあります

保健衛生費

赤字の原因として真っ先に考えられるのが保健衛生費

N95マスクやガウン、手袋、キャップetc

特に以前にお伝えした感染症医療廃棄物容器（レオペール）なんかは１つで2万円もします

それをレッドゾーンになった全ての居室に置くのですが、1日ちょいで満杯になって新しいのを使用することになるのですから、その費用は推して知るべし・・Σ（ﾟдﾟlll）

ダンボールタイプなら7000円ですが、それでも高いわ😱

入居率の低下

次に入居率の低下です

コロナ感染期間中は当然ながら新規の入居は受けられません

一方で複数の入居者さんがコロナ感染により体調が急変され、入院退去となりました

介護施設はボランティアではないから当然の対応ではありますけど、これから忙しくなっていきそうです

有料でリーダーをやっていた時は『空き居室ひとつで30万円の損失になる』と口すっぱく言われた

今いるところにしても２０万前後くらいですから、空室を埋めるスピードは今後ますます加速していくのではないでしょうか

2022年老人福祉・介護事業の倒産が過去最多を上回る！？

東京商工リサーチによると『老人福祉・介護事業』の倒産が2022年上半期で５３件発生し、前年同期の1.４倍に急増しました

コロナ関連倒産も１６件に増加

年間では過去最多だった2020年の118件を上回る可能性もでてきています

業種別では

訪問介護事業 22件 通所・短期入所介護事業 17件 有料老人ホーム 8件 その他 6件

倒産した事業者の86.８％が職員20人未満で、小規模な法人が大半を占めていました

原因としては販売不振や設備投資過大・人手不足などがあり、食費や光熱費の高騰も施設の運営に影を落としています

詳しくはこちら

介護事業者の倒産、前年比で急増 JOINT介護

最後に

2025年問題もあり『介護事業は安泰だ」との声もありますが、どうやらそうでもないようです

特に従業員の少ない小規模での運営をされている所は・・

・空室が多く稼働率が低下している ・人員削減をしている ・設備投資をしない

上記の傾向が見られたら要注意かもしれません

今後、介護施設の転職を考える場合にしても、、

目先の給料（お金）の高さにとらわれるカイジ的思考や

介護施設が家から近いという流川楓的思考や

入居者さんの定員が少なくて楽そうだからという両津勘吉的思考（合ってる！？）

ではなく、経営母体が安定しているのかということにも今まで以上に注目していく必要がありそうです

今いる施設においても接遇の向上であったり強みが何かを見極めて視える化するなりして『選ばれる施設』になる努力をしていかないといけないでしょう

変化を恐れてあぐらをかいていると、高齢化社会といえど介護施設は淘汰されてしまうかも！？

最後まで読んで頂き、ありがとうございました

よかったら他の記事も読んでもらえると嬉しいです😆

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