介護福祉士や社会福祉士や介護事務、介護福祉経営士など介護・福祉系の資格はたくさんあります
そして、いざ勉強するとなったときに悩むのが教材選び
私は福祉住環境コーディネーター2級、介護福祉士、ケアマネジャー、第2種衛生管理者の資格を持っており、今は失効しましたが認知症ケア専門士も一時保持していました
そのうち福祉住環境コーディネーター2級とケアマネジャーの資格の勉強で使った教材がユーキャンです
ユーキャンの教材はとてもわかりやすいのは良いですがコストは高め

安くて3万円、高いと6万円近くになるよ

けっこう痛いな・・
そうだ!リボ払いにすればいいんだ

その運用はあかん❗️
そこで今回はユーキャンの介護・福祉講座のなかでコストに見合う資格を紹介したいと思います

ここでいう『コストに見合う』とは資格を取ると昇給したり
転職の際に有利になるという意味です
高いお金を払って一生懸命に勉強して資格を取ったはいいけど、「あまり役に立たなかった・・」では悲しいですから
もちろん勉強した時間はムダではないし資格を取ったら終わりでもなく、大事なのはそこで得た知識をいかに現場で活用するかが重要
前置きが長くなりましたが、早速いってみましょー ٩( ᐛ )و

ユーキャンの講座の強み
ユーキャンのテキストは図解やイラストが豊富で初心者の視点でわかりやすく解説されています

コストを度外視すればホントおすすめ
そのため効率的に勉強を進めることができる
項目ごとに実践課題もあったりして、その都度自分の理解度を知ることも可能
また添削を提出すると講師からのコメント付きで返ってきたり質問をすることもできます
他にもスマホ学習にも対応していて、いつでもどこでも学び進められる
独学では手に入りにくい法改正情報も届けてくれる
そういったサポートがあるのもユーキャンの魅力ですね
ユーキャンの介護・福祉系の講座一覧
ユーキャンの介護・福祉講座はけっこうたくさんあります。支払い料金と併せて概要を紹介していきます

介護事務
- 一括払い39,000円
- 分割払い3,300円×12回
介護事務は介護施設や事業所での介護報酬請求の業務、電話や来客の対応などの窓口業務が主な仕事です。受験資格に制限はなく、介護事務として働くのに資格が必須というわけではありません。介護事務の資格は複数あり、内容は運営団体によって異なります
介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 一括払い49,800円
- 分割払い3,900円×13回
介護支援専門員は介護サービスの調整や手配、ケアプランの作成が主な業務です。とはいえ介護施設によってはフロアのヘルプなどで忙殺されて本業に集中できないこともあるので注意が必要
試験の合格率は毎年20%前後で介護系の試験のなかでは難関。介護福祉士を取得してから実務経験を5年以上積まないと受験試験がなく、合格しても5年に1回の更新研修を受けないといけません
受験資格を取るまで大変、試験も大変、取った後も大変な資格

ところでケアマネは正式に国家資格になったの?
社会福祉士
- 一括払い59,000円
- 分割払い4,980円×12回
社会福祉士は国家資格で日常生活を送るのに何らかの困難を抱えている人の相談に応じ、その助けとなる福祉の専門家で相談援助と総称されています
大学や短大などで指定科目を履修し試験に合格することで取得できます。ただ短大だと相談援助の実務が1〜2年必要となる。合格率は30%前後で介護支援専門員と並ぶくらいの難易度
※教材リニューアルのため2023年6月時点で休講中
認知症介助士
- 一括払い29,000円
- 分割払い2,980円×10回
2014年に誕生した資格で認知症の方と接する際の心構えやコミュニケーションの取り方を身につけることができ、検定試験に合格すると取得できます
介護福祉士
- 一括払い49,800円
- 分割払い3,900円×13回
実務経験3年以上で実務者研修を受けた上で筆記試験に合格すると取得できます。国家資格ですが合格率は60〜70%と高く、介護を仕事として選ぶなら取っておきたい資格。介護支援専門員と違い更新もなく一生ものの資格になります
福祉住環境コーディネーター
- 一括払い49,000円
- 分割払い3,800円×13回
高齢者や障害者が安全で快適な生活を送るための環境を提案するアドバイザー。介護用品や生活用品の開発・販売にも関わる資格で、筆記試験に合格することで取得できます
住環境コーディネーターは1級〜3級まであり、ユーキャンの講座では2級と3級が対象。2級と3級の合格率は50%前後ですが、1級になると10%台まで下がります

ドラクエで言うと2級と3級がデスタムーアで
1級がダークドレアムみたいな感じ!?

なぜその例えをチョイスしたし・・
レクリエーション介助士
- 一括払い35,000円
- 分割払い2,980円×12回
介護業界で働く人の声から2014年に誕生した資格で、利用者の状況や課題に応じたレクの企画立案や実施ができる介護職員を育成することを目的としています
レクリエーション介助士は2級と1級があり、2級は筆記と添削課題。1級は筆記と実技試験があります

介護食コーディネーター
- 一括払い29,000円
- 分割払い2,980円×10回
高齢者をはじめとした咀嚼や嚥下に不安がある方に対し、柔らかく美味しい料理を提案・調理できる資格です。介護食士は学校や施設での受講が必要ですが、コーディネーターは課題の提出と修了試験に合格することで取得できます
看取りケアパートナー
- 一括払い29,000円
- 分割払い2,980円×10回
一般社団法人が提供する認定資格で、講座を受講して試験に合格することで取得できます。終末期ケア専門士と違い受験資格に制限はありません
介護口腔ケア推進士
- 一括払い29,000円
- 分割払い2,980円×10回
一般社団法人が認定する民間資格で受験制限はなく、講座の受講を修了することで認定証が発行されます。こちらの資格も2014年からの比較的新しい資格

2014年に何があった・・

介護保険制度の改正と関係あるのかな?
介護口腔ケア推進士は正しい口腔ケアの知識を学び実践することで、要介護者のQOLの向上に寄与することが役割。受験制限はなく講座を受講修了することで認定証が発行されます
准サービス介助士
- 一括払い23,000円
- 分割払い2,980円×8回
准サービス介助士はサービス業などの現場でハンディキャップのあるお客を接客するための基礎的な資格という位置付けです。講座を受講し課題の提出、検定試験に合格することで取得できます
高齢者傾聴スペシャリスト
一括払い32,000円
分割払い2,980円×11回
高齢者とのコミュニケーション能力を得るための資格で、講座を受講し検定試験に合格すると取得できます

こんなに資格があるなんて知りませんでした
私的ユーキャンのオススメ講座ランキング
ここからは私が思うユーキャンのオススメ講座をA~Cのランクに分けて紹介します
- Aはユーキャンの講座に申し込む価値あり
- Bは申し込んでもいいし、申し込まなくても良い
- Cは必要なし
介護事務 | B |
介護支援専門員 | A |
社会福祉士 | A |
認知症介助士 | C |
介護福祉士 | B |
福祉住環境コーディネーター | C |
レクリエーション介護士 | C |
介護食コーディネーター | C |
看取りケアパートナー | C |
介護口腔ケア推進士 | B |
准サービス介助士 | C |
高齢者傾聴スペシャリスト | C |

半分以上Cじゃん・・

理由を説明しますね
Aランク
社会福祉士と介護支援専門員の二つをAランクにしました
理由の一つ目が試験範囲が広いため過去問をやるだけでは合格が難しく、テキストを活用して全体を把握する必要があるためです
そういう点ではユーキャンのテキストはうってつけです
ただユーキャンのテキストだけやれば合格できるかと言われれば、そういうわけでもありません
試験の設問に慣れるためにも過去問や予想問題はやっておかないと厳しいでしょう
ユーキャンのテキストで勉強して試験の範囲科目を勉強→過去問や予想問題をやるという流れが良いと思います

私は予想問題は中央法規でやりました
余談ですが勉強を始める前にまっさらの状態で過去問を一回やってみるのもいいですよ。その時の点数は悲惨でも勉強を重ねて改めて過去問をやったときに、自分の成長を感じられてモチベーションが上がります🔥
理由の二つ目が資格のブランドです
社会福祉士は国家資格ですし介護支援専門員は国家資格なのか公的資格なのか立場がふわふわしてはいますが、どちらも昇給が期待できるし罪を犯すとかそういうことがなければ食いっぱぐれる心配はグッと減ります
私が介護支援専門員の資格を取ったのもケアマネとして働きたかったというよりも、腰を痛めたりして介護現場での業務ができなくなった時のいわば保険のため
この安心感はかなり大きいです
資格自体に大きなメリットがあり、試験範囲が広いという理由からユーキャンのテキストを活用をすることはコストに見合う価値があると私は思います
※社会福祉士の講座は教材リニューアルのため2023年6月時点で休講中です

Bランク
ユーキャンのコストに見合うか見合わないか微妙なライン
まず介護福祉士は国家資格で取得すれば昇給するだろうし、転職でも有利になるのは間違いありません
ただ受験資格を得られるまで現場で働いていたら、それだけでわかる問題もけっこうあるんですよね。医療的ケアとか勉強が必要なところもありますが、それなら本屋にある受験対策テキストと過去問や予想問題で事足りるのではと思ってしまう
合格率からもわかるように一通り勉強していれば、難易度はそこまで高くはありません
効率的に勉強して確実に一発で合格したいのであればユーキャンのテキストを利用するのは良いと思うのですが、教材費が約5万円と考えると微妙に感じてしまいます
とはいえ介護の資格と言ったら真っ先に思い浮かぶのが介護福祉士だし、やっぱり国家資格というのは価値があります。Aに近いBランクといったところでしょうか
打って変わってCランクに近いBランクが介護事務と介護口腔ケア推進士です
正直Cランクにしようか迷いました
介護事務は資格がなくても働くことはできますが、介護保険制度はけっこう複雑なので知識ゼロだと最初がかなり大変だと思います

私も未だによくわかっていない
なので、そういったことをわかりやすい内容で勉強できるユーキャンは一見するとオススメではあるのですが・・
私は介護事務という仕事の将来性にちょっと不安を感じていて、昨今は介護業界でもIT化の重要性が取り上げられることが増えてきています
来客や電話などの窓口対応の役割がある介護事務という仕事がなくなることはないにせよ、立場が不安定になる可能性は拭いきれません
それに介護職と違い介護事務はそこまで入れ替わりが激しくないです
私が10年以上いた職場でも数人しか入れ替わっていませんから、自分が希望している条件で働けるところを見つけるのに苦労するかもといった懸念もある
ユーキャンで知識をつけておけば働き始めたときに困ることは少ないだろうけど、資格自体の将来性に疑問があるのでBランクとしました
口腔ケア推進士は民間資格で昇給を期待できるほどの効力はないでしょう。私の周りでも資格を持っている人を見たことも聞いたこともない
ただ私が思うに介護施設では加算に力を入れているところが増えています
加算にも色々な種類があるのですが、そのなかに口腔ケア加算がある
施設側からすれば口腔ケア加算を取るために口腔ケア推進士という資格が魅力的に見えて、もしかしたら転職の際に有利に働くことがあるのではと思いBランクとしました
口腔ケアはとても大事ですが、どうしても行き届かない部分があったりするので民間資格といえど重宝されるかもしれません
Cランク
個人的にはオススメしない講座になります
まずは認知症介助士、介護食コーディネーター、看取りケアパートナー、准サービス介助士
これらの資格をオススメしないのは、それぞれに上位互換的な資格があるためです
認知症介助士→認知症ケア専門士
介護食コーディネーター→介護食士
看取りケアパートナー→終末期ケア専門士
准サービス介助士→介護職員初任者研修
上位互換な資格があると価値がどうしても下がってしまいます。勉強熱心というアピールにはなるかもしれませんが、転職の際に有利になることはあまり期待できません
初任者研修以外は受験資格に制限があるので、「まずは簡単な方から」という考えもありますがコストの面から考えると微妙
特に准サービス介助士の必要性は皆無。介護施設などで働きたいと思うならストレートに初任者研修を受講した方がいいです
次にレクリエーション介護士と高齢者傾聴スペシャリスト
どちらの資格も私は初めて知りました・・

スペシャリストというのは、ちょっと大袈裟すぎませんか?
これらも私は必要性を感じません
レクリエーションも傾聴も座学でどうにかなるもんじゃない
現場で実践してなんぼ
レクリエーションのバリエーションを増やしたいなら本屋に色々あるし、傾聴も例えば社会福祉協議会では傾聴ボランティアの講座があって、そちらの方が料金も安価なことが多い
どちらも講座のテキストを私は見たことがありませんが、そこでどれだけのことが学べるのか疑問に感じます
最後に

ユーキャンの講座は国家資格〜民間資格まで様々あります
昇給や転職に有利な資格もあれば、そうでない資格もある
今回は『コストに見合う』というお題でランキング付けしました
ただ
冒頭でも述べましたが勉強した時間はムダではないし資格を取ったら終わりでもなく、大事なのはそこで得た知識をいかに活用するかが重要だと思います
資格を取る目的も人それぞれですし
そして一生懸命に勉強して試験に合格したときの感動は何物にも変え難く、自信にもなります
私は福祉住環境コーディネーターに合格した時のことを今でもハッキリ覚えています
もうすぐ2022年が終わろうとしています
そして2023年
これを機に何か資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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