『介護施設のユニット型と従来型のメリット・デメリット』あなたはどっち派!?

介護施設関連
ピョン太
ピョン太

※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます

介護施設にはユニット型と従来型が存在します

ユニットでも従来でも基本的にやることは同じですが、働き方はけっこう違います

僕はユニット型と従来型の施設どちらも勤務したことがあり転職活動中はユニット型なのかどうかも判断基準の一つでした

今回の記事では

これらについて紹介・解説していきます

「自分はどっちがあっているのか?」と迷っている

「ユニット型と従来型の違いを教えてほしい」

今回はそう思われている方に向けた記事です

レバウェル介護(旧:きらケア)

ユニット型の特徴

ユニット型は入居者一人ひとりの個別ケアを実現させることが目的です

居室であればできるだけ自宅での馴染みのある環境に近づけるようにし、個別ケアを通してその人らしい生活が送れるようサポート ٩( ᐛ )و

ユニットケアでは10人程度の少人数が一つのユニットとして生活をされていて、常に同じメンバーで過ごし決まったスタッフがお手伝いをします

僕が今までにいた施設では、自立フロア・認知症ケアのフロア・医療フロアという感じで分かれていることが多かったです

やまちん
やまちん

完全に分けることはできないですが・・

医療フロアとは吸引が必要であったり胃ろうを造設されている方がいらっしゃるフロアで、入居者さんのお体の変化によって自立フロアから医療フロアや認知症ケアのフロアに異動になることもある

気をつけているのは仲の良い入居者さんや馴染みのスタッフもいたりするわけですから、ご本人様やご家族の方には現状を伝えた上で検討をしていただきます。それに環境の変化というのは入居者さんの負担になりますから、そこは細心の注意が必要

同様にスタッフにおいても退職や入社のタイミングで、各フロアの人員配置やパワーバランスの調整のために異動になることはありますね

個人的には色々な入居者さんと関わった方がケアの質や幅が広がって成長できるので異動はポジティブなものと考えています

ただ人によっては「追い出された」みたいな捉え方をされることがあるので、こちらも細心の注意が必要 (*´Д`*)

話が少し逸れてしまいましたが、、、

厚生労働省は入居者の尊厳を重視したケアを実現するために,2001年に特別養護老人ホームを全室個室・ユニットケアに整備していくとしていますが、改修やリフォームの費用などもあり普及には至っていません

個人的には従来型よりもユニット型の方が好きです。その理由をユニットケアのメリットと合わせながらご紹介いたします

ユニット型のメリット

①関係性を深めることができる

個別ケアがユニットの目的なので当然だろと言われそうですが、これが一番のメリットですね

固定配置されるので毎日のご様子の観察ができることで、入居者さんのちょっとした変化にも気づきやすくなります。他にもケアプランの内容や飲んでいる薬の種類や既往歴、入居された経緯や生活歴なども少人数だからこそしっかりと把握することが可能

リハビリ活動においては毎回同じ入居者さんと関わるからこそ「毎日ちゃんとやってくれている」「以前は疲れていたけど、最近は楽にメニューをこなしているな」などもわかるようになります

入居者さんから見ても顔馴染みのスタッフの方が安心感がありますよね

これはご家族様との関係作りにも同じことが言えます

今でこそコロナで面会制限はありますが担当スタッフの顔を覚えてもらいやすいですし、ご家族の方もどのスタッフに聞いたりすれば良いのか明快

②スタッフ間の連携がしやすい

従来型に比べユニットは少人数のため情報量がそこまで膨大ではありません。そのため伝達ミスや確認漏れが少ないです

また同フロアで動くことになるので、周りのスタッフが今どこで何をしているのかも把握しやすいです

ユニット型のデメリット

①縦の連携が弱い

僕の中で一番痛感しているのが縦の連携の弱さです

ユニットケアといっても一つのホームの中なのだから、他のフロアで何かあったときには協力しあうべき

やまちん
やまちん

ただそれが難しい

それぞれのユニットが独立していて、他のユニットに関しては無関心になりがち。自分のユニットの大変さばかりを主張して、会議が進まないこともしばしば

ホーム全体を見れなくなってしまうんです

ユニットそれぞれで独自ルールがあったりするし、ユニットそれぞれが別の施設みたいな感じ

また事前に他ユニットをできるスタッフを複数名つくっておかないと、欠員が出ても応援に出すこともままなりません

一方のユニットはスタッフが充実しているのに、もう一方のユニットはカツカツなんてことが同じホームの中で起きてしまいます

そういう意味ではシフトを作るのはユニットの方が大変ですね

スタッフが休んだ時の選択肢の幅が少ないのです

②いつも同じスタッフ、いつも同じ入居者さん

仕事といえど人と人との関わりですから、相性がよくないこともあります

ただユニットだといつも同じスタッフだし、いつも同じ入居者さん

そこで人間関係のトラブルがあると仕事が辛くなります。フロア異動しようにも色々なバランスがあるので時間がかかることが多いです

③マンネリ化

いつも同じユニットなのでマンネリに感じる方もいるかもしれないですね

色々な入居者さんと関わりたいと思っている方には物足りなく感じるかもしれません

ユニットだと他フロアの入居者さんとの関わりも少ないので「名前は申し送りでよく聞くけど顔はわからない」なんてこともザラにあります

従来型の特徴

僕は従来型でも勤務していたことはあるのですが、居室は個室でした

4人部屋というのは見たこともないので想像つかないです

排泄介助とか更衣の時とか見えないように工夫するのが大変そう・・

従来型は大勢の入居者さんを大勢のスタッフで対応する集団ケアです

従来型のメリット

①柔軟にシフトが組める

シフト作成はユニット単位ではなく施設単位になります

そのため基本的にはスタッフによって出来ないシフトというのはありませんから欠員が出ても柔軟にシフトが組めるため、シフトを作るのも楽ですしマイナスシフトになる可能性もできる限り抑えられます

僕が従来型のホームにいた時にコロナが発生して、多数のスタッフが出勤できないことがありました

それでも限りなく普段と変わらないシフトで運営できたのは、従来型だったからです

やまちん
やまちん

ユニット型だったら詰んでいたかもしれません💦

②入居者さん全員と関われる

最初は入居者さん全員の名前と顔や居室を覚えるのが大変ですが、せっかくだから全員と関わりたいですよね

ユニットに比べると浅く広くみたいな感じにはなりますが、関わりを通して色々な入居者さんのお手伝い方法を学べることができます

③色々なスタッフのお手伝い方法を見れる

ユニットの壁がないので一緒に働くスタッフの数も多い

入居者さんのお手伝い方法に悩んでいても、たくさんのスタッフが関わっていますから「こうすると、いいよ」という答えももらいやすいです

他にもこのスタッフは声かけが誰よりも丁寧だとか、このスタッフは介護技術が一級品みたいな模範となるスタッフも見つかりやすいのも魅力

レバウェル介護(旧:きらケア)

従来型のデメリット

①情報量が多い

少人数を見るユニットと違って従来型は全入居者さんになりますので、その情報量も多くなります

〇〇さんが便秘◯日目、〇〇さんが熱発している、〇〇さんが転倒したなどの日々の情報と施設側からの連絡事項など覚えることがたくさん、、、

特に連休明けは浦島太郎になりがち(・Д・)

個人的には伝達ミスや確認漏れも起こりやすいイメージがあります

②連携が取りづらい

ホーム全体を見るので、他のスタッフが何をやっているのか分からなくなりがち

僕の中では従来型にはインカムが必須と思っています

一応ピッチもあるんですが、ポケットから出してボタン操作するのとか面倒なんですよね

インカムなら1タッチ♪

事故があった時などもインカムで一斉に周知できますし、分からないことがあってもスタッフを探す手間もなく聞ける。もし従来型のホームに転職を検討されている方がいましたら、インカムを使っていますかと聞いてみることをお勧めします

働き方が全然違いますよ

インカムについて詳しくはコチラから

③入居者さん一人ひとりの関わりが薄くなる

もちろん自分の努力次第でいくらでも関われるんですが、それでもユニットに比べると薄くなります

従来型では個別ケアをしにくということで、ユニットケアが始まったくらいですから

まとめ

・ユニット型のメリットとデメリット

・従来型のメリットとデメリット

個人的な主観も入っていましたが、これから介護施設で働きたいと考えている方の参考になれば嬉しいです

皆さんはユニット型と従来型のどちらがお好きですか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

良かったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです

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