『一つの施設に定年まで働く・・』その考えが介護施設をダメにする〜介護士のつぶやき48〜

介護士の日常やつぶやき
ピョン太
ピョン太

※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます

一つの会社で新卒から定年まで働き続ける

日本では長くの間このことが当たり前で美学のように言われてきました

ただ時代は令和となり終身雇用は崩壊し、それは介護施設も例外ではなく、東京商工リサーチ調べによると2023年の介護事業者の倒産・休廃業・解散は633社と厳しい状況になっています

詳しくはコチラから

JOINT介護 介護事業者の休廃業・解散が過去最多

今の施設に満足しているのであれば辞める必要はありませんし、都会と比べ地方であれば転職の選択肢も限られている場合もあります。他にも施設に不満を抱いてはいるけど諸事情で働き続けるしかない方もいるでしょう

一方で会社に不満タラタラだけど最初から転職などの可能性を排除している人も、僕は今まで何人も出会ってきました

あえて断言します

その考えが介護施設をダメにする

レバウェル介護(旧:きらケア)

同じ介護施設で働き続ける人が多いことによる弊害

同じ介護施設でずっと働き続けてくれるというのは施設の経営者側から見れば、とてもありがたい存在です。何があっても辞めないからシフトが安定するし、新しい人を雇う手間もお金もかかりません

ただ、どんなに悪い状況になっても介護士が誰も辞めないのであれば、施設は働く人たちの待遇を良くしていこうという気持ちが失われていきます

やまちん
やまちん

文句を言いながらも居続けてくれるんだもん

「これ以上、待遇や環境が悪くしたら介護士がどんどん辞めていくかも」と、経営者側に危機感を持たせることで福利厚生などを良くしないといけないという行動につながります。それなのに

定年までお世話になります!

みたいな姿勢を全面にだしていると、施設側も「どうせ定年まで働いてくれるんでしょ」という考え方になり、待遇改善などの努力をする必要がなくなります

そして今後はそういう努力をする介護施設としない介護施設に分かれていくのではないでしょうか

どっちの介護施設が生き残るかは明白

だから僕は一つの会社で新卒から定年まで働き続けるという考えは介護施設をダメにすると思っています

同じ介護施設で働き続けるデメリット

ここからは個人レベルで同じ介護施設で働き続けるデメリットを解説していきます

ちなみにメリットについては

  • 昇進・昇格しやすい
  • 給料が安定する
  • 退職金が増える

など、だいたい想像がつくものなので省略します

①スキルアップしにくい

同じ介護施設で働き続けていると、やることがルーティン化されてしまい成長が鈍化してしまいます。経験済みの業務ばかりだからモチベーションも下がり保守的になりがち

それに今の施設ではバリバリにリーダーなどの役職で働いていたとしても、それは井の中の蛙である可能性があります。施設によって考え方ややりかたは全然違ったりするので、新しい施設では力を発揮できないなんて普通にあり得ます

気づいたら成長は止まっていて、モチベーションも下がり、挑戦もしない。そんな無気力な介護士になっているかも!?

こうなってしまうと施設が倒産しないことを祈りながら、しがみつくしかありません

②視野が狭くなる

長く同じ介護施設で働いていると施設の常識=自分の常識になります

また介護施設の常識は世間の非常識という言葉があるとかないとか・・・

僕が以前いた老健では相談なく有休を勝手に使われるし、逆に有休の申請は却下される始末。挙げ句の果てには老健大会で仙台まで1泊2日で行ったときのシフトは休日出勤・・・ですらなく公休。もちろん事前に何の説明もなし。もうシフトを管理する看護師長のやりたい放題

他にもあんなことやこんなことがあって他にm

ピョン太
ピョン太

頼むから落ち着け

一番ビックリしたのはコレらの所業を事業部長が容認していて、そこで働くスタッフたちも半ば諦めて妥協していたこと

中途で入った身としては受け入れ難いことの連続だったのですが同じ施設でしか働いていないと、それが『おかしい』と気づけなかったりするものです

そして経営者をさらに傲慢にする

その施設は去年の年末あたりから退職者が続出し完全に負のスパイラルに陥っています。その原因が自分たちにあると気付いているのか、それとも気付いてて知らぬフリをしてるのかはわかりませんが、改めない限りは今後も退職者が続くでしょう

経営する側に常にそういう危機感を持たせないと、こういうことになるのだと思います。そして利用者さんにも不利益を生む

また視野が狭くなるというのは上記だけでなく、入居者さんの対応などで困ったときの引き出しが少ないという意味もあります。いつも決まった入居者さん、決まったスタッフとしか働いていないのですから

色々な施設で働いて、色々な入居者さんやスタッフと出会って、色々なやり方を学ぶことで引き出しの数は増えていきます。一つの施設だけで学べることには限界があると僕は思う

③給料に天井がある

同じ会社で働き続けると給料が安定するというメリットがある一方で天井もあります

来年から急に年収が50万上がるなんてことはほぼないし、リーダーなどの役職手当は所詮は1万円程度

やまちん
やまちん

残業が増えて給料が上がるというケースはありますが

給料の上限がある程度見えてしまっているというのもデメリットと言えるのではないでしょうか

レバウェル介護(旧:きらケア)

結論:転職活動をする

ここまで一つの施設で働き続けることのデメリットを散々紹介しましたが、要は転職活動を全くしないことがリスクだということです

学びや出会いがたくさんあるし、年収アップが狙えるし、スキルアップも可能。海外同様に今後は日本でも転職するのが当たり前になっていくことでしょう。というか、もうなっています

もちろん転職もリスクがあります。けれど転職活動はノーリスク

自身の希望する要件を満たす施設がなければステイすればいいだけ。まず大事なのは他の施設で今の自分がどれだけの価値があるのかを知ることが大切です。比較するものがなければ適切な判断ができません

そして転職するなら転職エージェントを絶対に利用したほうが良いです

僕は今まで数社の転職エージェントを利用してきましたが、そのなかで一番のオススメはレバウェル介護

実際にレバウェル介護を利用したときの詳細はコチラの記事を見てください

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こういうのは使わなきゃ損です。どんどん活用していきましょう

最後に

今回は『一つの施設に定年まで働く』という考えに対してのリスクを解説しました

転職経験がなくても素敵な介護士も当然いますが、一方でリスクについては共感する部分もあったのではないでしょうか

「今の施設についていくしかない」という考えよりも「俺の不利益になるようなことしたら、いつでも辞めてやるからな。カブロン❗️」くらいの方が精神衛生上においても良いでしょう

そのためにも転職エージェントやカイテクなどを利用して選択肢を広げる準備を日頃からやっておくことが大切

繰り返しになりますが転職活動はノーリスクです

また僕の一推し介護ブロガーのcandyさんの記事では中堅介護士の悩みや解決法を紹介しています。ぜひ読んでみてください

中堅介護士の悩み のほほん介護ブログ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

良かったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです

コメント

  1. […] 介護歴15年のやまちんさんが『一つの施設に定年まで働く・・』その考えが介護施設をダメにすると面白い記事を書いてくれています。 […]

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