『介護施設の夜勤の休憩時間』〜手当は魅力的だけど・・〜

介護施設関連
ピョン太
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日本医療労働組合労働会から介護施設の夜勤実態を探る調査が公表されていますが、そこでは全体の2割の施設が夜勤の仮眠・休憩時間が「1時間」と答えています

「そもそも介護施設の夜勤は大変なの?」

「夜勤中の休憩は本当にあるの?」

そんな疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか

今回は僕が経験した夜勤の業務内容と休憩時間、今後の課題について紹介・解説していきます

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夜勤の休憩時間

僕がいた有料老人ホームではシリーズによって休憩時間が1時間or2時間。その前に勤めていた施設は休憩時間が1時間だったので、僕の中では夜勤の休憩時間は1時間が普通だと思っていました

ちなみに夜勤時間は16時〜翌10時くらいが基本です

休憩の取り方も施設によって様々

入居者さんが多い施設だとフロア毎に順番で休憩に入って、その間は他フロアのスタッフがフォローする体制なので完全にフロアを離れて休憩することが出来ました

入居者さんが少ない施設だと夜勤スタッフの数も少ないので、休憩時間中だとしても入居者さんからナースコールがあれば居室に行かなきゃいけない。それに他の居室に入られてしまう入居者さんが寝付けなくて休憩できないなんてこともよくあります

やまちん
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いわゆる『手持ち時間』の状態ですね

僕は休憩時間中に仮眠すると逆に体がしんどくなるので、その時間を利用してシフトを作ったり事務所の仕事をすることが多かったです

年齢的にもまだ若い方なので、仮眠しなくても夜勤はこなせます

そのぶん明けの日は夕方まで起きていられませんが・・

やまちん
やまちん

ところで明けの日って、家にいてもナースコールの幻聴が聞こえて焦ることないですか?

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夜勤の業務内容

夜勤は担当フロアを一人で見るワンオペ

僕は夜勤中に雑務をなるべくしたくありません

やまちん
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アクシデントに備えて余裕を保っていたいので

夜勤の日は自主的に1時間前くらいに出勤して日中の記録や連絡事項に目を通すことからスタート。それが終わると僕は夜勤中に決まられている雑務で終わらせられるものは、そこで片付けてしまいます

夜勤は申し送りから始まり入居者さんの日中のご様子の報告を受けます。申し送りが終わったら夕食のため、ご入居者さんをダイニングにご案内

そこからは夕食の食事介助し、食事を終えた方から口腔ケアをして居室にご案内

イブニングケア(就寝介助)で寝間着への更衣と排泄介助

イブニングケアが終わるか終わらないくらいに遅番の業務が終了でワンオペになる

夕食の片付けが終わると、ちょっと一息。館内の消毒をしたり記録の入力をして合間をみてご飯を食べます

この時でだいたい22時〜23時くらいですね。この時間というのはペアになっている夜勤者や遅番スタッフでも変わるので、その日のシフトをすごく気にしてるスタッフもいますね

ピョン太
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介護施設あるある

夜間の巡回(安否確認)も2時間おきだったり、3時間おきだったりと施設で違いがあります。お看取りの入居者さんや、普段とご様子が違う入居者さんは上記以外でもご様子の確認やバイタル測定をします

あとは転倒を繰り返されている入居者さんの居室を開ける時は、いつもドキドキ (゚∀゚)

やまちん
やまちん

ベッドにいますように、ベッドにいますように・・・

その他にも排泄介助やトイレ誘導、ナースコールが重なることもあれば、特定の入居者さんでコールが頻回で傾聴したり・・

夜勤は本当に色々ある

休憩・仮眠は0時〜4時に間のどこかのパターンが多いです

4時くらいから朝の排泄介助やモーニングケア(起床介助)開始

開始時間はフロアによって違ったりしますが、だいたいこの時間から始めないと朝食に間に合わないです

朝7時頃に早番スタッフが出勤

やまちん
やまちん

明けの時に早番スタッフが出勤してくると後光がさして見える

早番スタッフと一緒に入居者さんをダイニングにご案内して、朝食介助とその後の誘導

朝食の片付けと記録が終わったら勤務終了

からのジムに行き、筋トレするまでが夜勤になります

ピョン太
ピョン太

介護施設あるあ・・、じゃねえ❗️

夜勤の課題

夜勤には手当が付きますし自分のペースで仕事ができるので個人的には好きですが、年配のスタッフには長時間勤務の夜勤は負担になります

ただ夜勤は若いスタッフに任せて年配のスタッフは日中中心のシフトにするというのも難しく、常勤はよほどの事情がない限り夜勤をやらないといけません

以前の職場だと最低月2回で平均は4〜5回。スタッフが足りていない時で7〜8回くらいです

介護施設だと年配のスタッフが多いので特定のスタッフだけ優遇するのは難しい部分があります

医労連は要望書で厚生労働省に対して『介護職の負担軽減と入居者さんの安全確保に向けて、夜勤は複数体制にすべき』と提言しています

もしそれが実現できれば介護スタッフの選手寿命が延びるだろうし、夜間の事故の減少にも繋がると思います

一方で懸念点もあります

コロナの影響で施設に入居すると、自由に面会するのが難しい状況。そのため施設への入居を躊躇されることが多く、入居率が下がっています

ただでさえ売り上げが落ちているのに夜勤をスタッフ2名でとなると、複数の人財を雇用する必要がある

企業にそれだけの余裕があるのか

そもそも介護スタッフは慢性的に人手不足で人材確保も簡単にはいかないと思います

施設だけで実現することは難しいでしょうから、政府からの後押しが必要になるのではないでしょうか。夜勤のワンオペを禁止にだけして『あとは施設で何とかしてね』みたいにならないか心配になります

介護はやりがいのある魅力的な仕事

今後は

給与面での魅力も上げて、介護人財の確保

業務負担の軽減をして、介護スタッフがやめない仕組み作り

が重要で夜勤2名体制もその一助になることと思います

入居者さんだけでなく、そこで働くスタッフにとっても居心地の良いホームを目指して

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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