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老老介護で悲惨な事件が起きました
約40年介護を続けてきた79歳の妻を海に車イスごと突き落として殺害したとして、殺人の罪に問われた82歳の夫に対して、横浜地方裁判所は「周囲のサポートを拒んでいて、典型的な介護疲れの事案と同視することはできない」などとして、懲役3年の実刑判決を言い渡しました
事件の詳細についてはコチラから
40年介護した妻を車椅子ごと突き落とす NHK NEWS WEB
この事件を通して介護士の私からのお願いがあります
事件の概要
被告の妻が脳梗塞で倒れて左半身不随になったのは昭和57年頃。医者からは「前兆があったはずで、気づかなかったアナタが悪い」と言われたそうです
このときに夫は「体が続くかぎり、一人で介護すると決意した」と法廷で述べました
妻はデイサービスを利用したりケアマネジャーの支援も受けていたのですが、去年の6月頃から体の機能が急激に低下
被告の体力も落ち始めたこともあり、この頃から無理心中を考え始めるようになる
その後、息子が費用を負担して妻は施設に入所することが決まったのですが、このことが夫に妻の殺害を決意させるキッカケになったとみられています
妻は施設への入所を楽しみにしていたとのことですが、2022年11月に事件が起きる
被告は「なぜ、息子やケアマネジャーに本音をぶつけて相談しなかったのか」と法廷で後悔を口にしました
介護士からのお願い
介護の仕事を16年続けてきた経験から、在宅で介護をされている方々にお願いしたいことがあります
①自分の生活を第一に
被告の夫は40年ほぼ一人で介護をしていましたが、介護士の身からすれば驚きの一言です。自責の念があったとのことですが、生半可な覚悟じゃできることではありません
ただ今回の事件のように在宅での介護で恐いのが介護疲れから共倒れになるケース。介護をしていた側の人が体調を崩して自らも要介護者になってしまうことは往々にしてあります
まずは自分の生活・健康を第一に考えてください
自分の時間を大切にして趣味を楽しんでください
真面目で責任感が強い人ほど精神や体を病んでしまいます
介護を長く続けるコツは頑張りすぎないこと
②デイサービスや介護施設を利用する
今回の事件ではデイサービスは利用されていましたが、施設への入所が犯行のキッカケと言われています。責任感からなのか、施設に対して悪いイメージを持たれていたのか、はたまた両方だったのかは分かりません
ただ妻は施設への入所を楽しみにしていたという記事も目にしました
施設へ入所させることに後ろめたさを感じられる方もいますが、施設に行くことで新しい習慣や友達ができたりしますし、ご本人や家族にとって安心の場になります
ちなみに私が働いている老健には真夏と真冬だけリハビリを兼ねて入所される方がいます
介護施設を上手に活用されているなと感じていて、そういう利用の仕方もあることを知っているのといないのとでは雲泥の差がある。長期入所に抵抗がある場合でもショートステイという手もあります
コロナも5類の扱いとなり、以前と比べ面会の制限も緩和している施設が増えてきました
ぜひデイサービスや介護施設を頼ってください
ご本人のためにも
ご家族のためにも
③日頃から将来について話し合う
『弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門』の本に書かれていますが
物理的に在宅での生活が限界になってから施設入居の話を始めると、自宅に住み続けたい親vsどうしても施設へ入居させたい子どもとなり、話がうまく進まない原因になります
家族はよかれと思っていても、当人は「自分をどこかにやろうとしている」と被害的に捉えてしまう可能性もある
当ブログでは何度もお伝えしていますが、日頃から将来について話し合っておくことは本当に大切です
④介護保険講習の義務化
厚生労働省が2022年6月に行った調査によると、要介護の高齢者を支える家族も65歳を超えている割合は63.5%で、過去最多を更新しました
詳しくはコチラから
私がいる施設にも老老介護が要因で入所されるケースも珍しくありません
気がかりなのは認知症の要介護者を認知症である高齢の家族が行っている、いわゆる認認介護も増えてきたように感じます
入所時の契約やカンファレンスでの説明で苦労したり、トラブルになることも・・。特に急変時の対応は悩む。今後の日本はこのようなケースも増えていくことでしょう
そこで私が必要と感じるのは介護保険講習の義務化
ネットで調べたところ介護保険についてのセミナーは色々なところでやっていますが、みんながみんな参加されるわけではありません
そして介護というのは突然にやってきたりします
介護保険制度は内容が多岐にわたり、介護の仕事に従事している者でもすべての内容を把握するのは困難です
軽減制度や控除とかホント難しい・・
介護に従事したことがない人が6〜70代になり、家族に介護が必要になってから介護保険制度を学ぶというのは大変な労力。なので介護保険の講習を受けるのを義務化にします
例えば40歳になってからは10年に1回は講習に参加しなければいけないようにして、そこで介護保険制度や在宅介護・施設介護がどのようなものか伝えていきます
上記で将来について話し合うことが大切と言いましたが、介護保険講習の義務化はそのキッカケにもなり、それが悲しい事件を減らすことにも繋がるのではないでしょうか
最後に
今回の事件では
もし被告がもっと周りの人を頼っていれば・・
息子やケアマネジャーと本音で話し合っていれば・・
あのまま施設へ入居していれば・・
たらればになってしまいますが、そう思ってしまいます
このような悲惨な事件が今後起きないことを切に願っています
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
よかったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです
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