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介護に関する本の紹介企画の第11弾
今回紹介するのは
山田滋さん著書の『事例に学ぶ介護リスクマネジメント 事故・トラブル・クレーム対応60のポイント』
僕は今いる施設で事故防止委員を担っているのですが、先月辺りから事故が頻発💦💦
上からは
事故の要因の分析が甘い
再発防止策も甘い
とお叱りの言葉をもらうこともあるのですが、具体的なアドバイスはなし
教えてもらえないなら自分で学ぶしかねえ
ちょっと怒ってる?
というわけで今回はリスクマネジメントをキーワードに本を探し出会ったのが今回の著書
同じ入居者さんの繰り返し事故だと途中で再発防止策のアイディアが尽きたり、要因の分析が甘いことは自分でも感じていたので、この本からそれらを学べたら良いなと思い購入しました
それでは早速、いってみましょー٩( ᐛ )و
『事例に学ぶリスクマネジメント』の特徴と読んだ感想
著書の発行は2020年12月10日
出版は中央法規で価格は2600円(税別)
全190ページ
一般的な介護の本より1000円くらい高いので
買うのにちょっと躊躇しました・・
著者の山田滋さんは株式会社安全な介護の代表取締役で、介護と福祉のリスクマネジメントの第一人者として、各社団体や施設の要請により年間150回のセミナーを行ってきました
著書では介護施設でよく起きる事故事例を基に、防止対策・発生時の対応・家族トラブルの備え方について具体的に解説しています
この本の特徴としては、ただ事故事例を紹介して「対応はこう!」と解説するという内容にとどまらず、介護技術に関しても触れてイラスト付きで掲載
著書はリスクマネジメントがテーマなので内容は重かったりするのですが、こういったわかりやすいイラストや事故事例の問題点や改善点も簡潔にまとめられているので読みやすかったですね
他にも転倒リスクアセスメントシートや家族向けの事故防止に対するパンフレットなども紹介しています
僕がこの本で一番感銘を受けたのは
すべての事故は防げないという視点です
著書では
利用者の自発的な生活動作によって起きる事故を生活事故
移乗介助中の転倒などを介護事故
生活事故が防げない事故、介護事故が防ぐべき事故と明確に区分しています
そして
生活事故まで含めてすべてを防ごうとすると、利用者の生活行為の制限や抑制につながってしまい、本末転倒になってしまいます。すべての事故は防げないことを肝に銘じておきましょう
とのアドバイスがありました
わかりみが深い❗️
介護士として働いていると様々なプレッシャーを受けます
転倒リスクのある入居者さんが実際に転倒を繰り返すと、家族からは「またですか!?」と言われ、上の人からは即効性のある対応策を求められることがある
そしてスタッフがマンツーマンで見守りするといった極端な対応策が実行されて入居者さん自身の自由が制限され、入居者さんは余計にイライラ・ソワソワ、介護士は負担が増して疲弊するという悪循環に陥ることが過去に何度もありました
事故を起こしてはいけないという思いが強すぎると入居者さんのQOLが犠牲になることがあるので、防げる事故と防げない事故を区分するのは大事な視点だと思います
また入居者さんが施設で安全に安心して過ごすためには家族の協力が欠かせません
著書で紹介されている事例では情報の共有不足により事故が発生したり、不適切な事故後の対応やその場しのぎな再発防止策・説明不足が家族トラブルにつながる要因となっています
いかに日頃から家族とコミュニケーションをとっておくことが大切であるかがわかる
そうすることで事故による訴訟も減っていくのではないでしょうか
印象に残ったフレーズ
★事故防止対策には以下の3つの方法があります
- 未然防止策
- 直前防止策
- 損害軽減策
介護現場の事故防止対策は直前防止策に集中しています。だから、介護職員が忙しくなるばかりで事故防止効果が上がらないのです。労力を増やさず事故を防げるかは、未然防止策と損害軽減策をどれくらい効果的に使えるかにかかっています
★介護職員は自分たちの手で事故を防がなくてはいけないと考えて、事故防止の責任を抱え込みがちですが、それはかえって逆効果です。家族は利用者の状況をよく知っています。もっと気軽に家族に協力をお願いする姿勢が大切です
★事故防止活動のポイントは、個々の職員の努力に頼るのではなく、組織で事故防止に取り組み、仕組みによって事故を防ぐことです
最後に
とても面白くて学びも多く、あっという間に読破できた『事例に学ぶリスクマネジメント』ですが、読んでいて
え?そうなの
と思う内容もありました
例えば介助中の事故で救急搬送になった場合、事故に関わった職員は救急車に同乗して病院に行ってはいけません。なぜなら事故を起こした当事者は、家族に対して冷静に説明できる精神状態ではないことが多いからです
と、あったのですが
僕が今までいた施設では事故に関わった職員、または事故の第一発見者が基本的には救急車に同乗していました
ケースにもよりますが当事者でないと、救急隊員などに事故時の状況やその直前の様子を聞かれて答えられないことがあるためです。それが当たり前だったので当事者は救急車に乗らないは驚きでした
たぶん施設によって対応はマチマチなのではないでしょうか
そういった施設によっての違いをこの本から見つけるのも面白いかもしれませんね
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
よかったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです
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