『マッチョ介護が世界を救う!』〜介護に役立つ本の紹介16〜

介護に役立つ本
ピョン太
ピョン太

※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます

介護に関する本の紹介企画の第16弾

今回紹介するのは

株式会社ビジョナリー代表の丹羽悠介さん著書の『マッチョ介護が世界を救う!』です

ビジョナリーの特徴は本のタイトルにある通りマッチョ介護士が多いこと

その斬新なコンセプトから様々なメディアで取り上げられており、僕がこの会社を知ったのは『ザ!世界の仰天ニュース』だったと記憶しています

株式会社ビジョナリーの概要はココから

何でマッチョ?話題作り?

そう思う方もいるかもしれませんが、そこには確かな根拠があるんです

筋トレが趣味の僕としては、とても興味がある会社の代表が書いた著書

読まないと言う選択肢はない

レバウェル介護(旧:きらケア)

『マッチョ介護が世界を救う!』の特徴と読んだ感想

著書の発行は2023年10月17日

出版は講談社で定価は1400円+税

全207ページ

本の構成は

ビジョナリーは愛知・岐阜・三重の東海3県に20の介護事業所を持っています

2018年にフィットネス実業団を設立したのですが、その待遇がスゴい❗️

  • ジム、マッサージが無料
  • 2時間の筋トレは勤務扱い
  • サプリメント代2万円支給
  • 大会費用は会社持ち
ピョン太
ピョン太

筋トレが勤務扱いなんてマジ神

この効果もあり介護業界の平均年齢は45.9歳にも関わらず、ビジョナリーの介護スタッフの平均年齢は29歳。男女比も男性7割で女性3割と一般の介護施設とは真逆の構成になっています

そして社員数は20人から5年後には約150人に増えたとのこと

やまちん
やまちん

フィットネス実業団恐るべし

著者の丹羽さんはボディコンテストへの参加を機に「カッコいい男たちに憧れて、介護を志す若者が増えるのではないか」と考えるようになったことがフィットネス実業団設立のキッカケ

そして介護×マッチョという一見すると無関係な組み合わせに思えますが相性は抜群。僕も以前の記事で介護士が筋トレをするメリットを解説したことがあるのですが、筋トレをすることにより

  • 体力の向上
  • 姿勢の改善
  • 怪我の予防
  • ストレス解消
  • 自己成長

これらの効果があるんです

趣味の筋トレでも効果絶大なのに、その筋トレを極めようとする猛者であれば体力もメンタルもさぞかし強靭でしょうね

そんな介護業界で喉から手が出るほどほしいポテンシャルを備えた人材に目をつけて、そういう人たちが働きたくなるような環境を作り上げた丹羽さんは先見の明があるなと著書を読んでいて感じました

また人気の筋肉系インフルエンサーに協力を依頼するなど、その行動力もさることながらSNSを上手く活用しているのも印象的

これは閉鎖的と言われる介護施設において、現代で求められていることなのかもしれません

SNSを介した入社の問い合わせは年間で300件程度あるらしく、介護業界でそんなに求人がくる会社は極めて稀でしょう。新しく出来た会社だからこそ介護業界の常識やしがらみに捉われない。それがビジョナリーという会社の魅力であり強さ

また著書では人事評価の基準にもなっているビジョナリー版のイズム(主義)も紹介されています

全部で12項目あるのですが、どれも社員の成長を願ってのイズムになっており共感をもちました。例えば適切な目標を半年ごとに自分自身で設定し、成功体験を積み重ねることで自己肯定感を高めていくという取り組み

これは以前に僕がいた施設でもやっていたのですが、やっぱり目標も持って日々の業務に取り組むのと、漠然と業務に取り組むのとではその後の成長に大きな差が生まれると感じています

ただ、この目標設定という取り組みは結果だけでなく、達成に向けての過程も大事だと思う。どのようにアプローチしてきたのかもそうだし、間違った努力をしているなら軌道修正が必要になる

その点においても月一ペースで面談をして目標達成に向けてのアドバイスや仕事量の調整などを行っており、どこまでも社員目線

目標設定だけして放ったらかしにするのではなく、ちゃんとフォローがあるから安心感を持ちながら働けそうですね

さらには恋愛をサポートする合コン部まであるとのこと

ピョン太
ピョン太

お節介がスゴいね

『マッチョ介護が世界を救う!』印象に残ったフレーズ

顧客(利用者)という立場を利用した、根拠のないクレームの報告が上がってきたら、会社が前面に出て利用者とその家族に対して「おっしゃっていることは、納得できません」とストレートに伝えるようにしています。ギリギリまで粘り強く相互理解を図る努力をしても、理解して頂けなかったり、改善の気配が見受けられなかったりしたら、「本当に残念ですが、うちではこれ以上サービスを提供できません」と伝えています。私たちは、地域の介護のしんがりを担いたいと考えていますから、これはあくまで最終手段です。「利用者を失うかもしれないのに、勇気があるなぁ」と思われるかもしれません。それは毎日親身になって働いてくれている大事なスタッフ一人ひとりを守るために、欠かせない対応だと捉えています

「ありがとう」の意味合いで「すいません」という言葉を使う人もいます。(中略)「すいません」は、本来は謝罪の気持ちを示すもの。これまで「すいません」と言っていた場面でも、今度から「ありがとう」と言ってみてください。そう言われた方は、「すいません」と声をかけられるよりも、「ありがとう」と言われた方がずっと嬉しいもの。それで相手が思わず笑顔になれば、こちらも笑顔が弾けるようになり、ポジティブなパワーが周囲に広がるのです

福祉・介護のように、他人のサポートをするのがメインの仕事では、支援する側の人生が満ち足りているべき。そうでないと、自分を差し置いて、他の誰かの役に立ちたいとはなかなか思えないでしょう

レバウェル介護(旧:きらケア)

最後に

今回は『マッチョ介護が世界を救う!』を紹介しました

著書では他にも訪問介護の経営当初の話や障害者介護を始めるキッカケについても触れており、とても読み応えがありました

理不尽なクレームには正面から反論し、仕事の正当な対価として稼ぐ

キレイごと一切なしで「福祉・介護のイメージを根底から変える」ため行動を続ける丹羽さんは素敵な方ですね

今後は全国展開することを一つの目標にしているらしいので、いつか関東に施設ができて、もしもカイテクで求人募集があったら働いてみたいな

今後もビジョナリーの動きに要注目❗️

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

よかったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです

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