介護に役立つ本の紹介3〜オーケストラ指揮法〜

介護に役立つ本
ピョン太
ピョン太

※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます

介護に関する本の紹介企画の第3弾

今回紹介するのはこちら

「おいおい、介護と関係ねえじゃん」と思うかもしれません

確かに介護に直接関係のある本というわけではありません

この本はオーケストラの指揮をされている著者が指揮法を通して人間関係やリーダー論について述べています

オーケストラや合唱団には個性の強い人たちが100人前後います

その全ての人たちが心を一つにしないと良い音楽はできません

特にプロのオーケストラの楽団員は一人ひとりがプロとしての自信と誇りと強い個性を持っていて、それぞれが自分の考えや音楽感を持っているのです

これって介護施設と似ていませんか?

介護施設も規模の違いはあるにせよ施設長がいて、介護士がいて、看護師がいて、ケアマネジャーがいて、理学療法士がいて、言語聴覚士がいて、相談員がいて、受付スタッフがいて、厨房スタッフがいて、清掃スタッフがいて・・・

たくさんのスタッフが一つの施設の中で働いています

そして役職や立場によって考えが違うこともあるし、それぞれで介護に対する想いがあります

その全ての人たちが心を一つにしないと良い介護はできません

そして、それは至難の技・・・というか、もはや無理ゲーなレベル

私はリーダー(主任)をやっていた時がありますが、スタッフみんなの意見をまとめるのに本当に苦労してきました

リーダー(主任)だけではありません

介護施設では事故防止やアクティビティーなど様々な委員会があります

そこでの委員長などリーダー役を任されて苦労されている方はたくさんいるのではないでしょうか

指揮は究極の人間関係、究極の経営と言われているそうです

前置きが長くなってしまいましたが、この『オーケストラ指揮法』は介護施設での人間関係

だけでなく

夫婦関係や親子関係でも役立つのです

今回も著書の特徴や構成、印象に残ったフレーズ、読んでみた私の感想を紹介していきたいと思います

それでは、いってみましょー❗️

かいご畑

『オーケストラ指揮法』の特徴

著書は総合法令出版から2007年に発行されました

定価は1500円で300ページほどです

著者はネットワーク『地球村』代表の高木善之さん

『地球村』については私は詳しくないのですが、1991年に設立された環境と平和のための国際NGOで会員は2021年時点で3563人いらっしゃるそうです

目的は環境や社会にの現状について情報発信し、グリーンコンシューマ(環境や社会をよくしようとする人々)を増やすこと

詳しくはこちらから

ネットワーク『地球村』

高木善之さんの著書は他に

  • 本当の自分
  • 地球大予測
  • 非対立の生き方

などがあります

オーケストラ指揮法は

第1楽章
オーケストラ指揮法


第2楽章
交通事故

第3楽章
新しい生き方

第4楽章
新しい気づき

上記の4章で構成されています

第1章はオーケストラの特徴や指揮者の役割であったり、適正、曲作りの解説。その中で質問された時や相手がミスした時の接し方、信頼や任せることについてを考えていきます

第2章は著者が交通事故に遭い入院生活を送るなかでの葛藤や後悔などの体験談。そこから気づいたことや生き方の発見をして社会復帰するまで

第3章は社会復帰後の職場や家庭でのスタンスについて

第4章は幸せの実現に向けて

著者の体験談を通して人間関係と照らし合わせていくスタイルで話が進んでいくのですが、それがとても身に沁みるんですね

高木さん、私のことを言ってます!?と思うくらいに・・

そして

本を読めば読むほどオーケストラと介護は似ていると思えてきます

かいご畑

印象に残ったフレーズ

質問とは答えを求めているのではなく、むしろ多くの場合、「自分の意見を述べたいシグナル」ではないでしょうか。(中略)人は命令や指示では本気で動きません。人は自ら気づいたとき、本気で動きます。しかし、人を気づかせることはできません。でも、気づくチャンスを作ることはできます。それにはあなたがまず、「あなたはどう思う?」と聞いてみることです

ミスは誰にでもあります。ミスはあなたにもあります。大切なのは次にミスを犯さないことです。そのために必要なことは、ミスに気づくことです。ミスは指摘するより、ミスを確認するすることのほうがはるかに大切です。相手の自尊心を傷つけてはなりません。人前で恥をかかせてはなりません

  • 幸せとは人よりもではなく人とともに
  • 自分だけではなくみんなで
  • 今だけではなくいつまでも
  • ここだけではなくどこまでも

悩みや怒りは、その人の価値観(モノサシ)によって生じているのだということに気づきました。「こんなに努力しているのに」とか「約束したのに」とか「愛しているのに」などの思いが自分を苦しめるのです。あらゆる不幸は、価値観(モノサシ)によって作られているだけなのです

信頼は双方で作るものではありません。双方で作る信頼にはとても長い時間がかかります。信頼を作りたいのならば、まずあなたから信頼することです。任せるというのは、信頼ができてから任すものではありません。任すことによって信頼が作られるのです。任すというのは、あなたの責任が減ることではありません。任すというのは、あなたの権限が減ることでもないのです。任せることは、あなたとメンバーが一つになることなのです

著書を読んだ感想

私がこの本を初めて読んだのは今から10年ほど前です

そのとき有料老人ホームで働いていた私は、前任のリーダーが体調不良になり急遽その役を担うことになりました

私が思い描いていたリーダー像は常に先頭に立ち、入居者さんのお手伝いで課題があれば最適解を導き出し、スタッフが困っていれば適切なアドバイスをしてゴールに導いていく

そんなリーダーを目指していました

が、

現実はそんなに甘くはなくスタッフの見ている方向はバラバラで派閥ができるわ、質問されても上手く答えられないわ、「それくらい言わなくても気づけよ」みたいな感じで信頼関係も築けず散々でした

そんな時にオーケストラ指揮法を読みました

読み進めていくうちに私が感じたのは

自分は難しく考えすぎていたのかも

ということ

そう思うと心が少し軽くなりました

この頃から私は

上記のように考えるようになりました

入居者さんの笑顔を増やすためには、まずその入居者さんをサポートするスタッフの笑顔が増えるようにしよう

その気持ちは今も変わりません

ただ10年がたち改めて読み返すと色々と忘れちゃってますね💦

自分の価値観(モノサシ)で自分を不幸にしてるなと思うし、信頼されたいという想いがあるわりに「自分でやったほうが早い」とか「やってくれなかった時にイライラしたくない」からと相手を信頼せず独りよがりになっていたりとか反省しながら読んでいました

オーケストラ指揮法を読むと初心に戻れるというか、私にとってはバイブル的な存在なのかもしれません

これからも定期的に読み返すのだろうと思います

忘れてしまうから・・

スラスラと読めるので興味を持っていただけたら、ぜひ読んでみてください❗️

最後までお付き合いありがとうございました

良かったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです❗️

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