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介護に関する本の紹介企画の第15弾
今回紹介するのは
柴谷匡哉さん著書の『施設長大変です、すぐ来てください!認知症介護現場の事件簿』です
今回もネットで「何か面白い本ないかな〜」と、探してて見つけたこの一冊
もうタイトルからして面白い匂いがプンプンする♪
著書の柴谷さんは元大阪府議会議員であり税理士であり、行政書士でもある。そして特養・ケアハウス・グループホームなどを運営。さらに社会福祉士・介護福祉士・ケアマネジャーとして活動し、認知症予防をテーマに講演会を開催。さらにさらに、筋トレ歴30年でベンチプレスは140キロ
情報量が多いなぁ・・
これだけ多忙な毎日を過ごしてて、いつ筋トレをしてるのかが気になる。ホームジムかな❓
余談ですが僕は本を読むときに奥付をまず見ます。発行日や発行所、参考文献などを確認するのですが、奥付だけでここまで興味そそられたのは今回が初めて
話が逸れましたが著書では介護施設の入居者や職員の人間模様、介護現場で起きている日々の出来事を紹介しています
僕は以前にも介護現場の実態がわかる本を探して読んだことがあるのですが、果たして今回の本は当たりなのかどうか・・・!?
『施設長たいへんです、すぐ来てください!認知症介護現場の事件簿』の特徴と読んだ感想
著書の発行は2022年9月23日
出版は株式会社飛鳥新社で定価は1364円+税
全237ページ
本の構成は
第一章 施設長、ちょっと来てください! 第二章 愛憎と心の事件簿 第三章 施設長、緊急事態です! 第四章 老人ホームで働く職員はつらいよ、でも楽しい 第五章 認知症にならない習慣を手に入れよう |
著書は施設でのエピソードを通して認知症の症状と対処法を紹介していくという流れ
特筆すべきは一話ごとのストーリーが重くないということ。こういう介護施設の大変さや認知症の症状を紹介するのって、どうしても内容がネガティブになるので読み疲れするものなのですが、この本は「あ〜、わかる〜」という共感もあってか最後までスラスラ読めました
徘徊や昼夜逆転もそうですが、収集癖や作話・迷惑行為など介護に携わっている人なら非常にわかりみが深い内容になっています
火災報知器の話には昔の記憶が蘇りましたわ・・
またエピソードを紹介しているだけでなく、なぜそのような行動をするのか、どのような対処法があるのかも紹介しています。介護施設で働く人のみならず在宅介護に携わってる人も読んで損はありません
さらにホワイト業者とグレー業者の見分け方や介護職員の給料に関するコラムや成年後見制度、老人ホーム荒らしなど様々な角度からフォーカスしているのも特徴
ただ介護施設あるあるを紹介してるだけの本じゃないんだね
テーマは重いのにクスッと笑えて、本のタイトルに名前負けしていなかったです。今後の続編にも期待したいですね
『施設長たいへんです、すぐ来てください!認知症介護現場の事件簿』印象に残ったフレーズ
医学的なエビデンスは全くないのですが、季節の変わり目には認知症の方が落ち着かなくなったり、認知症の症状が一時的に進行したり、ひどくなったりするものなのです。(中略)一説には、季節の変わり目には、気温が高くなったり低くなったりする寒暖差によって、高齢者でなくても体温調節が難しくなり、体調を崩しやすくなってしまうとも言われます。(中略)また別の理由としては、気圧の変化や昼と夜の気温差が大きくなることによる「自律神経の乱れ」も指摘されています
私の施設においては、「認める、褒める、肯定する、賛同する」の頭文字を取って「みほこさん」を合言葉に、スタッフが率先して対応しています
他の介護施設よりも選択肢が豊富なサ高住を選ぶことで、住み慣れた地域に住める確率が上がるというメリットがあり、同住宅へのニーズは高まっていると言えます。しかし、家賃や管理費の価格を低く設定すると、介護報酬を収益減とする「介護保険依存型の経営」にならざるを得ないという側面もあります
高齢者が急速に増加する今後の社会で、それを支える職員の生活がある程度保証されるような収入、全産業の平均収入に近いところまで引き上げられなければ、ますます介護人材不足が進み、介護保険制度がソフト面で破綻してしまうことが危惧されます
最後に
今回は『施設長たいへんです、すぐ来てください!認知症介護現場の事件簿』を紹介しました
介護施設の日常や認知症がどういうものなのか知りたい方にオススメの一冊
著書は認知症について
- どういうものかわかる
- 対処法がわかる
- そうならない方法がわかる
一石三鳥の内容になっていると柴谷さんは冒頭に述べていましたが、まさしくそれを体現していました。今回も良い本に出会えて感謝感謝♪
活字が苦手でもサラッと読めますよ
このような本がもっと認知されれば日本社会全体で認知症への理解が深まり、不当とも言える裁判での判決もちょっとは変わってくるのではないでしょうか
著書の最後には京都伏見での事件に触れていますが、このような悲しい出来事を今後起こさないためにも著書を通して介護の大変さや認知症について多くの方に知ってもらいたいです。事件の詳細についてはコチラから
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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