『介護施設のヒヤリハット』〜介護士のつぶやき32〜

介護士の日常やつぶやき
ピョン太
ピョン太

※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます

前回に引き続き事故防止関連の記事になります

今回のテーマはヒヤリハット

というのも私の施設ではヒヤリハットの書式が3ヶ月前に変更となり、事故報告書と同じフォーマットを使用することになりました

そして今年度から私は事故防止委員会になったのですが、以前と比べてヒヤリハットが少なくなったような気がして調べたら、書式が変わる前と後で約30%減っていました

今は目に見えた変化はありませんが今後ヒヤリが減った影響が出てくるのではないかと危惧しています

今回はそんなヒヤリハットに関する記事になります

レバウェル介護(旧:きらケア)

ハインリッヒの法則

ヒヤリハットを語る上で欠かせないのがハインリッヒの法則

アメリカの損害保険会社の安全技師であったハインリッヒが発表した法則で、介護業界では

エンゼルスのマイク・トラウトより

パリSGのメッシより

超竜と呼ばれたスコット・ノートンより

有名ではないかと思われるハインリッヒさん

ピョン太
ピョン太

最後の人は誰?

ハインリッヒの法則は事故の発生についての経験則です

1件の重大事故の背後には重大事故に至らなかった29件の軽微な事故があって、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常が存在するというもの

裏を返すとヒヤリハットを共有することで重大事故を防げる可能性が高まります。一般的にヒヤリハットがたくさん出ている施設は良い施設と言われたりしますね

例えば私がいる施設で最近起きたヒヤリハットを紹介すると

食事席にプラコップを花瓶がわりに一輪挿しを飾っていたのですが、入居者さんがそのコップの水を誤って飲もうとしていたというヒヤリが発生。花なども異食する可能性があり、残念ながらそのテーブルに飾るのは中止になったのですが、誤飲・異食事故を未然に防ぐための契機になった
普段は車椅子を使用されている入居者さん。その日はダイニングで過ごされていたのですが、ふとした瞬間に見ると車椅子から立ち上がり数歩歩かれているところを発見する。ご本人に伺うと「ちょっと窓の景色を見ようと思って」とのこと。転倒のリスクがありヒヤッとした

ヒヤリハットは重大事故を防ぐためには、とても重要❗️

ヒヤリハットをたくさん提出してもらうためには

そんな重大事故を防ぐために重要なヒヤリハットですが、前述した通り私の施設では報告書の提出が減ってしまっています

では、どうすればヒヤリハットの提出が増えるのか

過去の取り組みを踏まえながら考えていきたいと思います

①書式は簡素に

大前提はコレ❗️

なんせ私の施設はフォーマットが事故報告書と一緒になってから目に見えて減りましたから

結論から言うとヒヤリの記入は状況の説明と今後の対策の2点に絞る

私はこれだけで良いと思っています。そこに色々な要因の記入などを求めるからヒヤリを書くのが面倒になる

もちろん詳しく書くに越したことはありませんが、それでヒヤリが減ったら本末転倒じゃないですか!?

現に私が過去にいた施設のヒヤリハットはこの2点の記入のみでしたが、それで事足りていました

記入の項目は最小限にして、ヒヤリに出くわした時にサッと書けるのが大切

②感謝の言葉

仕事なのだから

ヒヤリを見つけたら、書くのは当たり前じゃん

そう思うかもしれません

確かにそうです

でも「良いことをしたんだ」とヒヤリを書いてくれた人をノセるのも大事だったりします

やまちん
やまちん

ヒヤリを提出してくれて、ありがとう!

これで大きな事故を一つ減らせたよ

くらいの感謝の言葉を伝えても罰はあたらないし、時間も1分とかかりません

ヒヤリを書け、書けと命令しても人は動きません

ヒヤリが大事だと自分自身で気づいたときに、人は動きます

そして、気付くチャンスを与えることはできます

月ごとにヒヤリハットを一番多く提出してくれたスタッフを表彰しても良いのではないかと真面目に思ったり(´-`).。oO

それくらいヒヤリハットの提出は価値がある。感謝の言葉を伝えよう❗️

③危機予測を鍛える

介護の仕事を始めたばかりの方だと「どういうのがヒヤリに該当するのかわからない」という悩みがあります

いわゆる危機予測

介護の仕事をしていれば自然と身についていくものですが、勉強会などを通して危機予測の視点を高めることができます

例えば

とある居室の写真があって、「このなかに事故に起因するものが5つあります。探してみましょう」みたいなことをやったことはありませんか?

  • 床に新聞紙が落ちてて滑ってしまいそう
  • 車イスのブレーキがかかっていない状態で置いてある
  • ベッドの高さが上がったままになっているetc

会議の場でやると、けっこう盛り上がったりします。楽しみながら危機予測を学ぶことができ、そういう情報は記憶に残るものです

事故防止は性質上どうしても堅苦しくなりがちなので、ちょっと遊び心を交えながら、「来月は◯◯さんがクイズを作ってきて」みたいなお願いをしてみても良いのではないでしょうか

レバウェル介護(旧:きらケア)

最後に

今回ヒヤリハットについて色々と調べていたら、ヒヤリハット報告書の記入者の欄を匿名にしている施設もあるようです

匿名だとヒヤリハットの内容を確認したくても出来なくなってしまいますから、「ちょっと、どうなんだろう・・」とは思ってしまいますが、施設によって取り組みは様々なようです

皆さんの介護施設はヒヤリハットの提出は多いですか

そのために何か工夫されていることはありますか

良かったらコメントで教えて頂けると嬉しいです

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😄

よかったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです

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