『介護施設の救急搬送』〜救急隊から聞かれる質問や必要な持ち物

介護施設関連
ピョン太
ピョン太

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皆さんは夜間の救急搬送に同行したことはありますか

日中の搬送であれば付き添うのは看護師やケアマネ・施設長などが多く、介護士が付き添うのはマレではないかと思います

ただ夜間の搬送となると付き添うのは主に夜勤をしている介護士

急な体調不良もあれば転倒などの事故・・・

最小人数しかいない介護施設の夜勤は色々なことが起きます

ただ不思議なことに夜間の救急搬送においてはよく当たる介護士もいれば、5年以上の勤務があっても一度も救急搬送に同行したことがない介護士もいますよね

ピョン太
ピョン太

こればっかりは巡り合わせだね

かくゆう僕もここ数年は搬送に同行することはなかったのですが、今月は立て続けに2回搬送に付き添うことになりメチャクチャ緊張しました

そこで今回は

これらを紹介していきます

実際に救急車に乗ったときの体験談なので搬送に同行したことがない方には参考になるかと思います。どんなことを救急隊から確認されるのかわかれば準備もできますし

施設によっては救急搬送時の対応をしっかり伝えていないところもありますが、文字通り救急搬送は突然起きるもの。今から備えておくことで、いざというときに慌てないようにしておきましょう

レバウェル介護(旧:きらケア)

救急搬送時に救急隊から確認された質問

今回の2回の搬送で僕が救急隊から質問されたことを紹介します

持病の悪化か転倒などかで質問される内容も変わってきますが、ここではまとめて紹介していきますのどご了承ください

①氏名・年齢・生年月日

だいたい最初にされる質問ですね

救急隊が来る前にはそれらがわかるものを用意しておきましょう

②状況確認

どのような変化があって救急車を呼んだのかを質問されます

持病の悪化であれば、ここ数日から直近にかけてのご様子。事故であれば事故直前のご様子から発見時の状況。意識レベルや痛みや外傷・バイタルなどを確認されますので時系列を可能な限り整理しておいてください

③救命処置

もしものときに心臓マッサージなどの救命処置をしていいのか尋ねられました。事前にわかっていれば問題はないのですが、入居者さんによってはハッキリしていないケースもあるのではないでしょうか

やまちん
やまちん

僕が今回同行した入居者さんはまさにその例

サマリーにもその情報がなく返答できなくて、救急隊に強く言われてしまいました

搬送の連絡をした際にご家族に確認しておくべきだったと反省。もし事前に確認していた場合でもご家族が心変わりして後々トラブルになる懸念もありますから、改めて確認しておいたほうがいいのかも。ただそんなこと聞いたらご家族を余計に不安にさせてしまうかもしれないから難しいですね

こういう話はとてもセンシティブではありますが、だからこそご家族とちゃんと話し合っておく必要があると思います

④既往歴

「何の疾患がありますか」は必ず質問されます

入居されている方は複数の疾患を抱えていることが多いので、漏れなくきちんと伝えられるようにしておきましょう

⑤日頃から服用しているお薬

既往歴とセットで質問されます

入居者さんの多くが複数のお薬を内服されていて全部を覚え切るのは困難

そのためお薬手帳は必ず持参しましょう

⑥ADL・意思疎通

ADL(日常生活動作)についてはざっくりと「自分で歩けるのか、車椅子や歩行器を使用しているのか」について

あとは認知症はあるのか、自分の生年月日が言えるのか、ある程度の意思疎通はできるのかを確認されました

⑦キーパーソンについて

キーパーソンとの連絡はついているのか、どこで合流するのかを確認されます

またキーパーソンの住所も質問されます。これはだいたいどれくらいの時間で来られるのかを知りたいからですね。場合によっては移動手段まで質問されたこともありました

⑧普段のバイタル

意外と盲点なのが普段のバイタル

僕が今いる施設では常勤が入浴業務をすることはほぼなくて、そうすると日常的に入居者さんのバイタルを測る機会はほぼありません

僕と同じようなスタイルの施設で働いている場合だと、いざ救急隊に「普段のバイタルはいくつ?」と聞かれると

やまちん
やまちん

うっ!!

と、なります。要注意

⑨かかりつけの病院

かかりつけの病院がどこか尋ねられます

もし複数の病院の診察券を持ってる場合だと、それぞれの病院をかかった経緯を聞かれることも

これについては

やまちん
やまちん

わかりません・・

救急搬送になったときの必要な持ち物

ここでは搬送が決まったときの持ち物を紹介していきます

どれか一つでも忘れたらとても困ることになるので、何を持参するのか確認しておきましょう

あと大事なのはそれらがどこに保管されているのかということ

搬送は一分一秒を争う事態なので悠長に探しているヒマなんてありません。皆さんはこれから紹介する5つの持ち物の保管場所はご存知ですか?

①サマリー

入居者さんの検査履歴や病歴・看護歴などをまとめた診療記録

先ほどもお伝えしましたが救急隊からは必ず既往歴を尋ねられます

伝え漏れしないためにもサマリーは忘れずに持参してください

②お薬手帳

これも忘れたら大変

既往歴同様に何の薬を日常的に服用しているのかも必ず尋ねられます

お薬手帳を持っていれば「こちらを確認してください」で終わり。記憶を頼りに伝えて間違えていようものなら大ごとですから忘れずに

③保険証

保険証は仮に忘れたとしても後日ご家族が病院に持っていけばいいのですが、場合によっては二度手間になりますから必ず持参しましょう

注意が必要なのは保険証を家族が管理しているケースがあります。知らないとあるはずのない保険証を探し回るハメに・・

施設管理なのか家族管理なのかは事前に確認しておくといいですね。施設によっては一覧表があるケースもあります

④社内ケータイ

基本的に搬送時には社内ケータイを持参します

救急車に乗るタイミングでは病院がまだ決まっていなかったり、ご家族と連絡が取れていないケースもあったりします

ケータイを忘れると施設に残っている介護スタッフと連携が取れなくなってしまいますから忘れずに

ちなみに僕は念のため自分のスマホも持っていっています

⑤お金

病院に着いて必要な情報を伝え、ご家族も合流したら施設へ戻ります

その際に施設が病院から近ければ徒歩でもいいのですが遠くなってしまうこともあります

そんなときはタクシーを使って帰ることになりますから、お金も忘れずに持参しましょう

施設には救急搬送用で金庫に5,000円程度のお金が用意されています。そのため金庫の開け方も知っておく必要がありますね

レバウェル介護(旧:きらケア)

2回の救急搬送で僕が感じたこと

僕は今回の搬送が数年ぶりだったのですが、「以前とは状況が変わったのかな?」と思う場面がありました

それは病院に到着していつまで待機するのか

以前は病院に着いて家族も合流したら状況を説明。それが終わったら後の対応は家族にお願いして自分は施設に戻るというのが一般的でした

ただ今回の搬送では「直接経緯を伺いたい」とのことで、2回目の搬送では家族と一緒に4時間待機することに・・

やまちん
やまちん

後半はご家族と話す話題もなくなり、とても気まずかった

直接経緯を聞きたいということに関しては理解できるのですが、とはいえ施設では普段よりさらに少ない人数で業務を回しているので2次的な事故が起こる可能性もあります

命に関わる容態でもなかったので、「早く帰らせてくれ」と言うのが本音

僕にはわからないのですが、これはどこかで方針が変わったのでしょうか?

それとも以前がたまたまおかしかっただけなのか・・

いずれにしても施設にいる入居者さんの安全も守らないといけないので、なるべく早めに担当医と話をさせてもらえるとありがたいなと思いました

あと、いつも思うのが救急隊はとても優しい方と高圧的な方とで二極化しがち

今回はどちらも経験しました 。゚(゚´Д`゚)゚。

ピョン太
ピョン太

救急隊も大変だからね

119番通報で救急車を呼ぶときに聞かれること

最後に119番通報するときに聞かれることをお伝えしていきます

何年介護の仕事を続けていても、いつもこの瞬間はとても緊張します

やまちん
やまちん

たぶん一生慣れないと思う

①火事ですか救急ですか

まず最初に「火事ですか、救急ですか」と尋ねられるので

やまちん
やまちん

救急です

と返答します

②住所

救急車が向かう住所を尋ねられます

施設だと電話機に住所を記載しているところが多いイメージですが、事前にどこに記載されているのか確認して、場合によってはすぐに答えられるようにメモしておくのが良いと思います

③状況

どのような状況で救急車を要請されたのかを確認されます。意識や呼吸の有無などは毎回聞かれますが、どこまで詳細の確認されるかはその時によってマチマチ

救急隊に説明するとき同様に簡潔に要点をまとめて伝えましょう

あまり詳細を説明しすぎると返ってうまく伝わらないことがあるので、しゃべりすぎは注意

直前のバイタルも確認されるので忘れずにメモしておきましょう

④名前

通報者(電話した介護スタッフ)の名前を聞かれので伝えます

レバウェル介護(旧:きらケア)

最後に

救急搬送は突然に起こるので何回経験しても焦ります

ただ慌ててしまうと連絡漏れや必要な持ち物を忘れてしまったりするもの。だからこそ難しいけども落ち着いて冷静に行動しないといけません

施設には必ず緊急時のマニュアルがありますから手順を確認して、疑問点があれば上司に相談しましょう

でないと、いざというときに困るのは自分自身

僕も今回の搬送の反省点を活かしたいと思いつつも、今回が最後の搬送になってほしいと思っています

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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