『介護施設での統一したケア』それって本当に必要!?

介護施設関連
ピョン太
ピョン太

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介護施設で働いていると

「介護士のケアの仕方がバラバラ・・」

「ケア方法を統一して」

こんなことを入居者さんやご家族、施設長や看護師から一度は言われた経験があるのではないでしょうか

確かにケア方法は統一したほうがいい

でも私は思うのです

やまちん
やまちん

全てはムリ❗️

むしろ統一することで新たなリスクが生まれることすらある

長いことリーダーをするなかで私はこの統一したケアに悩まされてきました

今回はそんな統一したケアについての私の見解をお伝えしたいと思います

それでは、いってみましょー ( ̄^ ̄)ゞ

かいご畑

ケア方法を統一する目的

ケア方法を統一すると質の高いサービスを提供できると言われています

介護施設では年齢・性別・経験年数の違う様々なスタッフがチームケアで入居者さんの対応をしています

介護の仕事に対する価値観やスタンスも人それぞれなわけですからケア方法を統一していないとスタッフの対応がバラバラになってしまい、そのバラつきは入居者さんやご家族の施設満足度に影響することが多々あります

また、それを放っておくと不適切なケアであったり事故の要因になることも・・

私が過去に経験した実例ですと

ケース①

私が今いる施設には明確な服薬手順がありません

なので私は以前にいた施設の服薬マニュアルに沿って対応をしています

  • 薬包を取り出すときに名前とタイミングの確認
  • 入居者さんと薬包が合っているか一緒に確認
  • 内服時の飲み込み確認
  • 服薬後の空袋に残薬がないかの確認

だいたいこんな感じです

あるとき他のスタッフから「Aさん(スタッフ)の服薬介助を見てたら何人かの入居者さんに薬包をそのまま渡して、その場を離れたんですよ。これって危なくないですか?落薬しても気づけないし、薬を持って帰ってしまうかもしれないじゃないですか」と相談をうけた

やまちん
やまちん

仰るとおり

薬を渡していたのは身の回りのことはご自分でできる方ではありましたが、とはいえ命に直結する服薬介助においては不適切なケアではないでしょうか

これは極端な例かもしれませんが、似たような事ってありませんか?

「スタッフのBさんはやってくれるけど、Cさんはやってくれない」

「スタッフのBさんは良いよと言ってくれたのに、Cさんはダメって言う」

こんなクレームや不満を入居者さんやご家族から言われたことはないでしょうか

スタッフ間でも

「勝手に決めないで」とか「あなたがそれをやったら、私たちもやらなきゃいけなくなるじゃない」みたいな感じで関係がギスギスしてしまったり・・ ( ´Д`)~~

他にも介助中の事故が起きて、どのようにケアをしていたか聞くと

「え!?そんな風にやってたの」と驚くこともある

上記で紹介したケースにおいては大体が当人からしてみれば、良かれと思ってしたことや悪気があってしたわけじゃないことが多いように思います

ケース②

とある入居者さんの自慰行為がフロア会議の議題になったことがあります

あるスタッフは「どうにかして止めさせないと」と言いました

あるスタッフは「男だからそれが普通。健全じゃない」と言いました

やまちん
やまちん

ちなみに私は寛容派

それぞれで言い分はありますが、こういう議題は入居者さんの思いよりスタッフの価値観が優先されることがありますね

入居者さんからしてみればある時は何も言われなかったのに、ある時はスタッフから指摘されるなんてことが続けば困惑してしまいます

ケア方法を統一することは入居者さんの安心感に繋がるし、スタッフが判断に迷うことが少なくなります

ただケア方法を統一する際は入居者さん目線であることを忘れないように

統一が難しいケアの場面

入居者さん目線でスタッフの認識を合わせることにより、質の高いケアに近づきます

私は一時期ケアを統一するのもリーダーの役割と使命感に燃えていました🔥🔥

ただ、どうしても統一が難しいケアの場面がありました

それは移乗を伴う介護技術です

主にトイレでの排泄介助やベッド⇄車イス間の移乗

やまちん
やまちん

もう優勝レベルに難しいです

ピョン太
ピョン太

優勝?

冒頭でも言いましたが介護施設では様々なスタッフが働いています

性別が違うし、年齢が違うし、身長も違うし、経験年数も違う

そんな色々なスタッフがいるなかで、お手伝い方法を統一しないといけない

例えば

私は身長173㎝体重は66.0㌔の男で介護の経験年数が15年

仮に

身長150㎝体重50㌔の女性スタッフ(新卒)が入社したとして

同じように介助ができるかという話

やまちん
やまちん

ただ上からケア方法を統一しろって言われるのは介護技術についてが多い。

もー、いとをかしですよ

ピョン太
ピョン太

をかし・・?

両方にとってやりやすい着地点を見つけるのは本当に難しいです

また誰に合わせてケア方法を統一するのかという問題もある

そのフロアで一番未熟なスタッフ・・?

やまちん
やまちん

でもそれってケアの質が低下するのでは

皆んながやっているケア方法を確認して、一番多いやり方に合わせるのか・・?

やまちん
やまちん

それで統一したら転倒事故があって、そのスタッフから「実はキツかったのです

が、皆んながそれでやってるので言えませんでした」と言われた苦い経験が・・・

ピョン太
ピョン太

「不安な人は2名対応で」と決めても、遠慮して一人で頑張っちゃうんだよね

さらにPT(理学療法士)にケア方法にリスクがないか確認したり、入居者さんからの要望もあったりする

全てを考慮していると頭がパンクします💦

かいご畑

移乗を伴う介護技術でのケア方法の統一

では移乗を伴う介護技術でどのようにケア方法を統一するかと言うと

それは

諦める!!

体格や性別が違うのにケア方法を統一しようとすること自体ムリがある

かといって皆さんお好きにどうぞと言うのも無責任、、、

移乗介助において私が統一したことはやってはいけないことです

例えば移乗の時に患側の足が軸足にならないようにするとかですね

やまちん
やまちん

そんなの当たり前じゃんと思うかもしれません

でも意外と根拠まで理解していないことがあります

「なんでそんなケアをしているの?」と聞くと

先輩にそうしてと言われたから

とか

前からそうしてるから

などの答えが返ってくることがあります。きちんと根拠を伝えて理解してもらわないと不適切なケアにつながる可能性があります

だからやってはいけないことを共有することも大切

もちろん最低限の介護技術は習得しておく必要がある

私のオススメは介護アンテナの移乗介助

これを基本としつつ、入居者さんに合わせて応用していく感じですね

終わりに

統一したケアを実践することは大切です

けれども、それに固執しすぎるのも考えもの

ケアを統一する際は入居者さん目線であることを忘れずに

けれども、何でもかんでも入居者さんの要望通りにするのも違う

あ〜、、、

ケアを統一するのはかくも難しい

最後まで読んでくださり、ありがとうございました

良かったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです😆

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