『介護職でうつ病になってしまったら』〜私がうつになった時の症状と、その後の付き合い方〜

介護施設関連
ピョン太
ピョン太

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介護職は感情労働で精神的なストレスが溜まりやすいと言われています

厚生労働省が2020年に行った調査によると、精神障害に関する請求件数が最も多い業種は『社会保険・社会福祉・介護事業』でした

私が今まで働いてきた施設でも、うつで休職したり退職したスタッフを何人も見てきたし、私自身もうつ症状になったことがあります

今回は私がうつになった経緯や兆候、その後の付き合い方についての記事になります

かいご畑

うつになった経緯と兆候

私がうつ状態になったのは今から10年前で、当時はフロアのリーダーを担っていました

契機となったのはケアマネジャーの退職で、家庭の事情で急遽やめることになり、「後任が決まるまでリーダーと兼務してほしい」と施設長から打診がありました

私はケアマネの資格を活かす絶好の機会だと思い、これを二つ返事で了承

やまちん
やまちん

その考えが甘かった・・

フロアの業務をこなしつつ74名のケアプランを管理するのは想像以上に大変。フロアから離れて事務所でケアマネ業務に専念できるのは月4回あるかないか

当然そこだけでは業務をさばききれないので、あとはフロアの業務が終わってから残業して対応することに・・

残業時間がみるみるうちに増えて、ケアマネ業務・フロアのリーダー業務・委員会活動で仕事が溜まっていき、1ヶ月が経った時点でいっぱいいっぱいになっていました

この頃からうつの初期症状がみられるようになり、私の場合は

①不眠

寝る時になっても仕事のオン状態が抜けず

明日はアレを終わらせなきゃ・・

アレはいつまでにやろうか・・

そんなことを考えて眠れなくなり、挙げ句の果てには過去の失敗が頭の中に次々とフラッシュバックされて泥沼に。22時にベッドに横になったのに、夜中の2〜3時まで眠れないことが増えていきました

やまちん
やまちん

寝たいのに眠れないのって本当にツラい

②仕事が手につかない

そんな不眠状態で良いパフォーマンスを発揮できるワケもなく、焦りは増す一方で仕事は全然はかどらない

ある時には下書きしてあるケアプランをPCに打ち込むだけの作業でも、言いようのない不安感から作業することができなくなり、この時に自分でも

やまちん
やまちん

何か変だ

そう自覚するようになりました

③趣味を楽しめない

常に仕事スイッチがオン状態の私

子供と遊んでいても、ゲームをしていても、TVで野球やプロレス観戦していても、ふとした瞬間に仕事のことを思い出して負の無限ループ。そんな感じで趣味を楽しめなくなっていきました

かいご畑

うつになりやすい人の特徴と初期症状

自分はうつになりやすいのか、鬱の初期症状はどのようなものか知ることで、重症化を防ぐことができます

メランコリー親和型性格

メランコリー親和型性格の人はうつ病に罹患しやすいと言われています

メランコリー親和型(前うつ性格)はドイツのテレンバッハという精神病理学者が提唱したもので、秩序やルールに忠実、献身的、頼まれると嫌と言えない、責任感が強い、真面目などの特徴があります

社会的には評価されやすいのですがネガティブ思考になりやすく、何でも1人で抱え込んだり、他人の評価を過剰に気にするといった側面もある

ピョン太
ピョン太

上記に当てはまる人は、今は自覚症状がなかったとしても

注意してくださいね

うつ病の初期症状

眠りが浅い
集中力が続かない
気が重い
食欲不振
何をしていても楽しくない
涙もろくなった
頭痛がしたり肩がこる
人に会いたくない
性欲低下
ピョン太
ピョン太

これらの症状が何週間も続いたら要注意

自分が今どのくらい職場でストレスを感じているのかを知ることは大切です。ネットで「うつ病 セルフチェック」と検索すれば色々あるので、試しにやってみてはいかがでしょうか

参考までに厚生労働省『職業性ストレス簡易調査票フィードバックプログラム』に基づいて作成されたセルフチェックシートを貼っておきます

厚生労働省 うつ病セルフチェック

ちなみに私はこのセルフチェックをやって

現在のストレス反応:不安感・抑うつ感が高い

ストレスの原因となる因子:仕事の量的負担・身体的負担・対人関係上のストレスが高い

という結果がでました

うつ病の治療期間

ここからはうつ病の治療について

一般的なうつ病の治療には、以下の手順があります

①精神科医による評価

最初に行われるのが精神科医の評価。症状や生活習慣などから診断を行います

②抗うつ薬の処方

多くの場合で抗うつ薬が処方されます。これらの薬は脳内の神経伝達物質のバランスを整え、快適な気分に戻すことが期待できます

様々なタイプの抗うつ薬があるため、医師が症状や健康状態に基づいて選択されます

③カウンセリング

抗うつ薬と併用して、認知行動療法や対人関係療法を含めたカウンセリングが行われることがあります

これらのセラピーは患者の行動や思考を変え、より健康的な方法でストレスや解決策を処理できるようにします

④入院治療

うつ病の重症例では入院治療が必要なケースもあります

私の場合

不眠や仕事が手につかない、趣味を楽しめないといった症状が1ヶ月以上続き、精神的にも身体的にも参っていることを施設長に相談

施設長から心療内科への受診をすすめられたため近場のクリニックへ行きました

そのクリニックでうつ状態と診断されたのですが、対応した医師がパソコンをずっと見ながら質問してきて、問診も5分程度で終わったことに不信を感じて別のクリニックへ。そこは親切に対応して下さり、改めてうつ状態と診断されました

そのことを施設長に報告し休職することに

クリニックからは抗うつ薬を処方されたのですが、薬の名前はハッキリと覚えていません

やまちん
やまちん

リフレックスやレクサプロだったような

休職期間中は家にいると

情けない・・

皆に迷惑をかけてしまった・・

このまま復帰できなかったら、どうしよう・・

ネガティブなことばかり考えてしまうので、家の掃除をしたり、外に散歩に行ったり、ジムで筋トレしたりと、なるべくヒマにならないように心がけていました

メンタルが回復して職場復帰したのは、それから1ヶ月後

ケアマネとの兼務も外れてリーダーに専念することになりました

その後クリニックはだんだんと行かなくなってしまったのですが、今でも急に言いようのない不安を感じたり、仕事が手につかなくなりかけたりするので、完治はしていないのだと思います

うつの対処・予防法

うつの予防には

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 十分な睡眠

これらの習慣を維持することで、発生リスクを低減することができると言われています

個人的には『自分が何に強いストレスを感じているのかを理解する』ことが重要だと思っています

他スタッフとの人間関係なのか、入居者さんとの関わりなのか、仕事量の多さなのか、はたまた仕事以外の部分なのか。それにより取るべき対策が違ってきますから

内容によってはフロアや施設の異動で解決できるかもしれませんし、上司に相談することで業務の負担を減らせられるかもしれません。漠然と仕事に強いストレスを感じているだけでは何をしたらいいかわからないし、その状況は今後もずっと続きます

また同業の友人がいるのであれば、ぜひ相談してみてください

意外と今いる施設がブラック体質なだけで、転職すればなんてことなかったりするかもしれません

ピョン太
ピョン太

周りから言われて、おかしいことに気づくこともある

転職についてはコチラで詳しく解説しています

最後に

YouTubeやTwitterを見ていると「他人の目を気にするな」「周りを頼れ」「断れ」という言葉をよく見かけます

私もその意見に賛成です

でもね・・

それが出来ないから苦労しているんですよ

人の性格はそんな簡単に変わりません

なので上手く付き合っていくしかないと私は思っています

  • 定時で帰る日と残業する日を決める
  • メンタルをやられないように役職は固辞する(役職手当の額にもよる)
  • 常にネガティブ思考な人には近づかない(友人は別)
  • SNSを見ない日を作る
  • ジムで筋トレをする

などを私は心がけているのですが、皆さんはメンタルを守るために心がけていることはありますか?よかったらコメントで教えてくれたら嬉しいです

自分の精神状態がわかるのは自分自身。辛いときは休んでください

この記事がうつで悩んでいる方のお役に少しでも立つことができたら幸いです

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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