介護士の時間前労働(サービス早出)〜介護士の日常あれこれ⑨〜

介護士の日常やつぶやき
ピョン太
ピョン太

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「練習開始の30分前にはグラウンドに来い」

私は中学時代に野球部に所属していて、先輩に最初に言われた言葉

練習時間になったらすぐに始められるようライン引きやベース、ネットの準備などをするためです

やる気をアピールするために1時間以上前にグラウンドに行ってたこともありましたね

3年間でそこまで上手くはならなかったけどバントを一度も失敗しなかったことは私の自慢😄

あれから時は経ち・・・

私が担当のフロアに入るのは勤務の15分前です

そこから夜間のトピックスや申し送りノート、事故報告書などに目を通して業務に入ります

私の職場のシフトでは日勤担当が複数名いることがあるのですが、私より後にフロアに来る人っていないんですよね

みんな何時にフロアに来てるんだろう

と疑問に感じていました

そして早番や夜勤をするようになり疑問が解けました

ほぼほぼのスタッフが30分以上前からフロアに来ていて、中には1時間前にはフロアに来ているスタッフも・・(・Д・)

ある時には勤務1時間前にフロアに来て朝食の食事介助をフォロー。食事介助が終わったらスタッフルームに戻って勤務時間まで書類に目を通している姿を目の当たりにしました

別に何かイレギュラーがあったわけでもないのに

もしかしたら明けスタッフの負担を少しでも減らしたかったのかもしれません

ただ私からすれば冷たい言い方になりますが

その行動は施設のためにもスタッフのためにもならない

これを放置していると大概が悪い方向にエスカレートしてしまいます

一方で

どの介護施設でも「もう来たの!?」ってスタッフはいると思います

かくゆう私もそうでしたし、今でも夜勤に限っては早めに出勤しているのですが😓

今回は『勤務前労働(サービス早出)』についてです

それでは、いってみましょー ( ̄^ ̄)ゞ

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勤務前労働(サービス早出)の落とし穴

勤務前労働にはどんな悪影響があるのか

①新人(後輩)スタッフへの無言の圧力

先輩スタッフが30分前に来て資料に目を通していたり業務を開始しているのを目の当たりにしたら新人(後輩)スタッフはどう思うでしょうか

「自分もそうしなきゃ」と思う人がでてきます

上司が残業していると帰りづらいのと一緒です

日本人は同調圧力に弱い

先輩スタッフ側としては「自分は好きで早く来てるから」という感覚かもしれませんが、それは新人(後輩)スタッフにとって無言の圧になります

そうやって時間前労働が当たり前になり習慣化していく

業務スケジュールも早出出勤した上で成り立っていたりします

私が過去にいた施設で時間前労働の代表が入浴

浴室の準備や次の入浴セットの用意、はたまたバイタル測定など時間前でやるのが日常的になっていました

私が勤務した介護施設の全てが入浴に関しては時間前出勤

入浴はやることが多い・・

私が今いる施設も例外ではなく、入浴のOJTでいつも通り15分前に出勤したら「お風呂の日は30分前に来てほしい」と言われました

一瞬「え!?」とは思いつつも断る勇気のないHSPな私の返答は

②問題意識がなくなりサービス残業につながる

先ほど時間前労働が習慣化されると言いましたが、そうなってしまうと問題意識がなくなります

現に今の施設で入浴担当者の時間前労働を改善しようという動きは全くありませんし、入浴準備での残業申請も認められていません

それを「おかしい!」と思わなくなってしまう

これがエスカレートするとサービス残業につながります

「勤務前も30分早く来てるし、残業も30分くらいなら別にいっか」みたいな感じで残業申請にルーズになっていきます

ただ残業をしっかりつけないと上の人たちが問題視してくれなくなります

上の人たちは数字で判断しますから・・・

むしろ業務が間に合っていると勘違いされる可能性もあります

残業申請はちゃんとやった方がいい

③無駄な奉仕

ちょっと言い過ぎかもしれませんが早出出勤が日常的な方は、自分がいくら損をしているか計算したことはあるでしょうか?

仮に毎日30分早出しているとして月の勤務数が21日とすると月で10時間プラスで残業していることになります

例えば私が高校時代にバイトしていた某ハンバーガー店の時給が630円(⁉️)だから、それで単純計算しても6300円

月の電話代くらいになりますね

それを捨てちゃってるんですよ、、、何て勿体無い

私のバイト代が安かったことは置いといて💧

会社からお願いされてちゃんとお金がもらえるのならまだ良いのですが、30分以上前からのサービス早出はやっぱり異常

お金がもらえたとしても早出が習慣化されているのであれば、それを解決していかないとスタッフの疲労も溜まっていきます

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改善に向けての動き

まずはフロア会議なりで早出しなくて良いように業務スケジュールを修正する

これに尽きます

「早出はやめましょう」だけでは解決できないし業務スケジュールに無理があるから早出しているんです

入浴場面では何を他シフトがフォローすれば良いのかをリーダーだけでなくスタッフ全員で考えます。できれば記録や書類の確認も業務開始時間から閲覧できるように時間を確保したいところ

この時に省ける業務がないかも併せて議題にすると話が進みやすいです

介護の仕事は入居者さんの要望やADLの変化、転倒などの事故による対策などで業務が足し算のように増えていきますからどこかで見直す必要があります

省くというのは何だか仕事をサボっているような気がして後ろめたいし勇気がいることでもありますが、引き算も大切です

そうすることで新しい業務スケジュールの有効性が現実味を帯びてきます

そして新しい業務スケジュールが完成したらリーダー(主任)が率先して実践する

そうしないと気づいたらまたサービス早出に戻ってしまいますから

たぶん一回の話し合いで完璧な業務スケジュールはできないでしょう

そこはPDCAサイクルですね

計画→実行→評価→改善を繰り返すことで洗練された業務スケジュールになっていきます

「早出しないとムリ」で終わっていたら物事は好転しません

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最後に

あなたがいる介護施設では時間前労働(サービス早出)がマストになっていませんか

問題意識はありますか

それを改善しようという動きはありますか

断捨離して業務スケジュールを見直せば違う景色が見られるかもしれませんよ

時間前労働は施設のためにもスタッフのためにもなりません

私も入浴担当者の早出をなくすために何ができるか考えていきたいと思います😄

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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