『介護施設からの退去勧告』退去を求められるケースとは!?

介護施設関連
ピョン太
ピョン太

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数ヶ月前の話になりますが、私が勤めている介護施設の入居者さんが退去になりました

理由はスタッフ及び他の入居者さんへの暴言・暴力・セクハラ行為です

15年ほど介護施設で働いてきましたが今回のような理由で退去が決まるのは初めての経験

「致し方ない」と思う部分もあれば「もっと何か出来たのでは」と思う部分があり心境は複雑です

今回はそんな退去勧告についての記事になります

介護施設に入居が決まり「一安心・・」と思っていたら、施設が定める退去要件に該当して退去を求められる

そんなトラブルを防ぐためにも、どのようなケースがあるのか事前にしっかりと確認しておくことが重要です

退去勧告なんて滅多にないんでしょ?

そう思うかもしれませんが、実の所そうでもありません

レバウェル介護(旧:きらケア)

介護施設から退去を求められるケース

介護施設によって多少の違いはありますが契約書や重要事項説明書に退去要件は記載されていますので、必ず確認しておく必要があります。主には

医療的ケアが必要

特に夜間帯に看護師が在中していない介護施設では、どの程度までの医療的ケアが可能なのかを確認しておいた方がいいです

私が以前いた有料老人ホームでは日中しか看護師がいなくて、夜間に急変があった際はオンコールをするという体制になっていました

ある時に入居者さんの容態が変わり定期的な吸引が必要となったのですが、スタッフのほとんどが喀痰吸引の研修を受けていませんでした

そのため入居者さんの安心・安全を保障することができず、又、系列の別施設も距離などがネックとなり退去になってしまったのです

一方で別の勤め先の介護施設はメディカルホームだったため、吸引や在宅酸素を使われている方でも受け入れが可能だったりする(メディカルホームならどんな容態でも入居できる訳ではありません)

施設の体制によって可能な医療的ケアはかなり違うので、施設選びをする際は今の状態だけでなく将来のことも考えて決めることを強くオススメします

高齢者にとっては環境に慣れるのに時間がかかりますし、精神的な負担も大きくなります。認知症状の悪化などのリスクもあるため慎重に判断していただきたい

この事からも退去を求められるということは決して珍しいケースではありません

長期入院

長期にわたり入院したままの状態だと退去を求められることがあります

ご本人やご家族がホームに戻ることを希望されていても病状が回復せず、その願いが叶わなかったことは何度もあります

他の入居者への迷惑行為

認知症のある方だと介護士はこの問題にとても悩まされます

スタッフへの暴言・暴力ならガマンすればいいのだけど・・

ピョン太
ピョン太

それはそれで問題だけどね!

実情は泣き寝入り状態

ただ、その対象がスタッフではなく他の入居者さんにも及んでしまうと介護施設のほぼ全てが退去要件に該当するのではないでしょうか

介護施設では限られた人員で多くの入居者さんの対応をしています

1人の入居者さんの動向を付きっきりで見続けることは不可能なので、そのようなケースでは退去を求められる可能性が高いです

迷惑行為で退去になったケース

私がいた介護施設で退去勧告をしたケースのほとんどは長期的入院や医療的ケアが必要になったからです

他の入居者さんへの迷惑行為で退去になられたのは冒頭の入居者さんが初めて

最初は男性スタッフへの「バカやろー」などの暴言や叩くなどの暴力があり、だんだんと女性スタッフにも見受けられるようになりました

そして日が経つにつれ女性スタッフへのセクハラ行為が散見するようになる

この間もご家族とは密に連絡を取り、会議でも対応を話し合ったりして、お手伝い方法の見直しやセンター方式の導入もその場で決まりました

そんななか・・

今度は他の入居者さんへのセクハラや暴力行為が起きてしまう

ここからの施設側の動きは早かったです

ご家族と話し合いをして退去があっという間に決まってしまいました

その入居者さんの対応に苦慮していましたが、お手伝い方法の見直しもセンター方式も導入する前に退去が決まってしまい、虚しい気持ちになったのですが

やまちん
やまちん

正直な所、ホッとした気持ちも同じくらいありました

退去までの間ずっとスタッフへの暴言・暴力は続いていたし、センター方式を導入しても即効性はありませんから

何より他の入居者さんの安全を守るためには、この判断は間違いではなかったと私は思っています

レバウェル介護(旧:きらケア)

最後に

もし退去勧告があったら市役所や区役所の高齢者相談窓口などで相談することができます

介護施設からの退去勧告は誰にでも起こり得ることで、終のすみかと決めたのに途中で退去しないといけない可能性がある

入居前には契約書や重要事項説明書などをきちんと理解して、どこまで医療的ケアができるのかなど確認しておくことで不測の事態にある程度備えることは可能です

有料老人ホームなどでは高額な費用がかかりますので、施設選びは慎重に

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

良かったら他の記事も読んでくれたら嬉しいです😄

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