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介護に関する本の紹介企画の第2弾
今回紹介するのは『介護に必要な医療と薬の全知識』
著書の特徴や構成、印象に残ったフレーズ、読んでみた私の感想を紹介していきたいと思います
それでは、いってみましょ〜 ( ̄^ ̄)ゞ
著書を選んだ経緯
私は医療と薬の知識がそんなにないです
謙遜ではなく、マジで
わからない事があればすぐに看護師に聞くスタイル
そして、時間が経つと忘れる・・
そんな感じで15年が過ぎました
よく介護と看護とでは役割が違うと言われていますが、そうは言っても介護士も医療の知識は必要です
介護士は一番近くで入居者さんと接していますから
例えば入居者さんのご様子が普段と違う時に「薬が原因ではないか!?」と考える場面は多々あると思います
でも、そのためには入居者さんが飲んでいる薬の作用や副作用を知っておく必要がある
私はそこが非常に弱い
そこで本屋で薬関連の本を探したのですが、意外と介護と薬がリンクする本がないんですよね💦
薬の種類や効用についての本はあったのですが、辞書くらいの分厚さで断念しました・・
ちょっと違うんだよな〜
仕方なくネットで探して目に止まったのが『介護に必要な医療と薬の全知識』というわけです
タイトルが私の探していた本とドンピシャだった❗️❗️
購入の理由はそれだけなんです ( ´Д`)y
『介護に必要な医療と薬の全知識』の特徴
著書は2022年4月に刊行されているので、かなり新しいです
出版は講談社で定価は1800円
まあまあ値段はする・・
全168ページ
半信半疑で最初の数ページをめくって直感したのは
図解があって、1つの項目が2ページ完結
その中に著書のアドバイスという形で課題に対しての提案も記載されている
で、何かこの本のテイストや挿絵が以前に読んだ『完全図解 新しい介護』に似ているなーと思ったら、やっぱり同じ著者で三好春樹さんでした
もう一人の著者は長尾和宏さんで、申し訳ないですが
私は初めましてです
完全に本のタイトルだけで選んだので作者は見てなくて気づかなかった
『新しい介護』は初版が2003年でまあまあ古い本になりますが、今でも現役バリバリに通用する私のオススメの一冊です
こちらもいつか紹介したいなと思います
『新しい介護』も『医療と薬の全知識』もたまたま三好さんが著者だったのですが、とてもわかりやすい内容になっていて、完全にファンになりました
専門用語が溢れる介護の本をここまでマイルドに伝えられるというのは、スゴいの一言
著書は全7章で構成されていて
・高齢者の体と病気の特徴 ・病気にならない生活づくり ・日常の医療との関わりと予防 ・よく起こるトラブルと体調不良への対応 ・重大な疾患へのアセスメント ・高齢者への薬物療法と減薬 ・終末期の入院や延命の判断 |
私の知りたかった情報が網羅されているではないですか❗️❓
三好さぁ〜ん💕
印象に残ったフレーズ
いい介護とはその人の持っている力を生活に生かすこと。だとすると、いい介護には医療の知識が必要不可欠。医療が蓄積する知識は「宝の山」。その宝を医療従事者は「病気を治す」ために活用しますが、その宝を「老いや障害と共に生活する」ために応用していくのが、私たち介護職です
「死は敗北」ではありません。むしろ人間として当たり前のことです。当たり前のことを「見ないようにする」「考えないようにする」から大きな後悔が生まれるのです
親が平穏死を望んでいても、普段めったに連絡をよこさない親族が突然現れ、濃厚な医療を要求することが少なくありません。「命が延びた分、苦しんだだけ」で亡くなる高齢者が多いことは、とても残念です
胃瘻栄養は誰のための人工栄養なのかを見極める必要があります。欧米では自力で食べられない場合は寿命と考えられています
介護の世界には「リトルナース」という言葉があります。これは、検査の数値や日々のバイタルサインを気にしすぎて、実際の高齢者が見えなくなっている人のことです。介護者は数値よりも普段の様子との比較でその人の体調を判断するべきです
次からリトルナース社畜介護士 やまちんに改名しなきゃ・・
著書を読んだ感想
薬について学びたくて購入したのですが思わぬ副産物がありました
それは医師が介護士に求めていることが知れたこと
著書の中で長尾さんが繰り返し言っているのが、入居者さんに変化があった時に知りたいのはバイタルサインもそうですが一番は「見た目の違い」であり「普段との違い」だそうです
他にも
「クリニックには便秘は3日程度、下痢は2回くらいで受診に来る方がいます」と具体例を出しながら
3日程度の便秘は誰にでもあること
2回程度の下痢なら2食抜いて、その間スポーツドリンクを少しずつ何回も飲んで様子を見てもらいますなどと対処法を説明
最後に血便か激しい下痢はすぐ、便秘は4日以上、下痢は2日以上で受診しましょう等と受診するべきタイミングを解説
本書には随所に長尾さんの医師としての見解が散りばめられていて、介護士の私としては「そういうマインドでいいんだ」と思う場面が多々あり学びになりました
何かあると介護士はすぐに「受診した方が良いのでは?」と考えがちですが経過観察しながら適切なタイミングで受診しないと、医師にできることがほとんどなく無駄足になる可能性があるということがよくわかる
実際にそういう場面に出くわしたことが何度もありましたから
また個人的に意外だったのが
訴訟を恐れて頭部打撲は全例CT検査と決めている施設がありますが、医師の指示で行うべき検査です
というアドバイスです
私が今までいた施設は大体が転倒などで頭部を打った可能性がある=受診でCTだったので、この考えは意外でした
会社からは「家族から受診をしなくて良いと言われても、受診させてくださいとお願いするように」と教わってきた
単純に硬膜下血腫とかを心配しての受診と思っていたのですが、訴訟対策でもあったんだなと・・
必ずしも頭部を打った可能性=無条件CTではないというのが、今までいた施設で育ってきた私としては新鮮な考えでした
薬について学びたくて著書を購入しましたが、それ以上のことをこの本から学ぶ事ができて大満足❗️
施設のスタッフ全員にこの本を配った方が良いのでは思うくらいです😆
また
私は介護や医師の著名な方というのをほとんど知らないのですが、三好春樹さんと長尾和宏さんを改めて知ることができたのも大きかったです
今後は新しい著書が出たらソッコーで買いに行きますね
長々としゃべってしまいましたが、結局私が何が言いたいかというと
この本のボリュームで1800円というのは破格の安さだ
ということです
ぜひ読んでみてください♪( ´θ`)ノ
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