『介護現場で言いがちな嘘はあり？なし？』あなたはどっち！？

皆さんは入居者さんにウソをついたことはありますか？

介護士たるもの入居者さんには常に誠実に対応しなければなりません

私もウソはなるべくつきたくないのですが、業務を円滑に進めるためであったり、入居者さんに安心してもらおうと思ってウソをつくことが正直あります

最近ではそれに慣れてしまい罪悪感をあまり感じなくなってしまっていたのですが、先月読んだ長谷川和夫さん著書の『ボクはやっと認知症のことがわかった』のなかで考えさせられる文章がありました

今回はそのことを紹介したいと思います

それでは、いってみましょー　٩(^‿^)۶

認知症の方に接するときの心得

長谷川和夫さんは『長谷川式簡易知能評価スケール』通称：長谷川式を開発した精神科医で、「痴呆」から「認知症」への呼称変更に関する国の検討委員を務めた方でもあります

そんな介護業界の第一人者とも言える長谷川さんが認知症となり、どのように感じたのか、どんな世界が映っているのかを赤裸々に綴っているのが『ボクは認知症のことがやっとわかった』という本です

とても興味深く学びの多い一冊となっていますので、ぜひ読んでみてください。本のレビュー記事についてはコチラから

その本のなかで私がハッとした文章があったので紹介します。以下抜粋

ボクは現役時代、よく相談されたことの一つに、認知症の診断を受けさせたいが、本人に対してどういえばよいのか、というものがありました 嘘をついて騙して受診させるケースもあるようですが、ボクは騙すのは反対です。ボク自身はそうしませんでした 騙したら、騙されたほうは怒って、今度はこちらを騙すことも出てくるでしょう 「相手は認知症だから大丈夫だろう」と、認知症のことをよく知らない人は思いがちですが、そうではありません 何となくおかしい 尊厳をもって扱われていない ということは、認知症になってからでもわかります 何度も繰り返しますが、認知症だからといって色眼鏡で見ることなく、普通に接してほしいと思います

「なぜ？」を大切にする

読んでいて自分に対して言っているような気がしました。振り返ってみると・・

という入居者さんがいれば

という入居者さんがいれば

それで脱衣所までご案内したら何やかんやお話ししながら、そのままお風呂場へ

という入居者さんがいれば

などなど

その場をどうやり過ごすかに注視していた

それも介護士の一つのテクニックだと思っていた

そして「なぜ、そう思われているのか？」という心理に寄り添えていなかった

もちろん

というわけにはいかないけれど

何で家に帰りたいのか

何でお風呂に入りたくないのか

入居者さんの言動や行動に対して常に「なぜ？」という考えを持つことは介護士にとって大切なことで、そのことを私は忘れていたような気がします

この本を読んでからも「嘘も必要な時はある」と私は思っているのですが、嘘をついてその場はやり過ごせても問題の根本は解決していないワケですから、ずっと悩み続けることになる

「なぜ？」というアンテナを大切にして深掘りしていくことで解決の糸口が見えてくるのだと思います

最後に

『ボクはやっと認知症のことがわかった』は認知症を詳しく知らない人にとって、とても参考になる本です

そして介護士にとっては教科書とも言える一冊

認知症により焦りや不安・怒り・やるせなさなどを抱えている中で、どのように接してほしいのかが綴られています

また今回紹介した「騙さない」以外にも「ボクたち抜きに物事を決めないでほしい」など、当たり前のことだけど出来ていなかったことがあったりと、読んでいてハッとさせられることが何度もありました

この本は介護士にとって大切なことは何かを教えてくれる

もっと世の中に知れ渡ってほしいなと思います

ちょっと過大解釈したかもしれませんが、皆さんは入居者さんにウソをついたことはありますか？

また、それはどんな時でしょうか

良かったら教えてください(^O^)／

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました

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