僕は有料老人ホームで10年ほどリーダーをやっていました
施設によっては介護主任て感じですかね
僕がいた施設ではリーダーの上が施設長になります。入居人数によっては運営スタッフが1名いますが、実質ホームのナンバー2的ポジション
リーダーをやっていた時は控え目に言って嬉しいこと2割、辛いことが8割😓
リーダーの辛さはリーダーにしか分からない・・
僕の妻が言っていたのですが
「リーダーが何をやっているのか知らない」
確かにリーダーがどんな仕事をしているのか周りの人に説明するなんて機会ないですね
なんか忙しい自慢みたいになっちゃうし
そんなわけで今回は有料老人ホームでリーダーをしていた時の業務内容をお伝えしたいと思います
たぶん特養とかでもそんなに大差ないと思います。たぶん・・
そしてスタッフの声を直に聞くリーダーだからこそ、より良いホーム運営のために僕が施設長にたった一つ求めたいことがあります
この記事を見れば介護主任やリーダーになりたいという熱い気持ちが冷めること必至❗️❗️
・・ではなくて
何でもかんでもリーダーに振るんじゃねえよって気持ちがわか
・・ではなくて
どのように感じるかはお任せいたしますm(_ _)m
※この記事では内容に広告・プロモーションを含みます
リーダーの業務
①ケアプランの作成・説明
ケアプランを誰が作るのかはホームによって違いますよね
僕の場合、まず居室担当(居担)のスタッフとプランの方向性を共有して原案作りをしてもらいます
原案が出来たら文面など修正があれば行い、修正した箇所を作ってくれたスタッフに伝えてからケアマネに提出し、後日ご家族様にプランの交付
ここは基本リーダーが参加で、シフト上難しければ居担などが出席します
普段のご様子やプランの方向性を伝えるのはリーダーの役割で、ケアマネがしゃべる機会は冒頭と最後の挨拶くらいですかね
これが普段の流れなんですが、他の施設だと違うのかな?
プランの更新月って何故か固まる傾向にあるので、その月はけっこう忙しくなります
ただ早くプランを作り過ぎると、その間に入居者さんのご様子が変わってしまうこともあるので、取り掛かるタイミングも難しかったりします😓
②プロジェクト(委員会)やミーティングの運営
各フロアのリーダーが事故防止やアクティビティーといったプロジェクトの運営を担います
僕はずっとアクティビティーを担当していました
主な担当は夏祭りや敬老会、父の日・母の日などのイベントの企画や予算管理など
施設のイベントについてはコチラから
イベントの企画や各スタッフの役割決めなどは2ヶ月前からスタートします
準備は大変ですがアクティビティーって入居者さんの反応がダイレクトにわかるので楽しいですね😄
「楽しかったよ」「また、よろしくね」などの声が次の企画の推進力になります❗️❗️
他にもフロアミーティングの議題をまとめます
ミーティングにはフロアスタッフ全員は参加できないので、議事録をミーティング数日前には作成して開示しています
そこである程度の意見や他に議題がないかを確認
こうしておくことでミーティングを極力1時間以内に終わらせられます(o^^o)
元々は会議に参加できなかったスタッフから「◯◯についても話し合ってほしかった」とか、話がすぐに脱線してミーティングの時間が長くなるのを防ぐために始めたのですが、割と良い感じです♪
③目標シート
リーダーも含め、スタッフ一人ひとり年度毎に目標を設定します
そこでの目標の達成度合いや過程での取り組みは給料にも反映されるので、とても重要です
スタッフそれぞれのやりたい事や課題に合わせて、背伸びをすれば届くところに目標を定めるのって難しい・・
昔『無遅刻・無欠勤』と大真面目で目標に書いてたスタッフがいたが・・
4月が前期目標設定で9月が前期振り返り
10月が後期目標設定で3月は後期振り返り
毎月、目標の進捗確認と目線合わせで面談します
シフトに変更があれば、面談日も調整しないといけない
一緒に働く仲間と話をする時間は私にとっては、とても大切な時間です
④シフト作成
色々な方が仰られていましたが、このシフト作成が一番時間をとられます
僕はシフトの下書き〜PC入力で約8時間
それで終われば良いのですが、急な用事やお子さんの発熱、今だとコロナ陽性などでシフトの修正が余儀なくされております
僕のいたところでは急な研修や会議でシフト修正することもしょっちゅうです
研修や会議でのシフト変更は本当にイラっときます💢
毎月2〜3回はシフト修正しますし、上旬からシフトを作り直すなんてこともあります
夜勤の休憩時間にシフト修正するのが僕の定番に・・
シフトは修正だけではありません
僕の格言にシフトの恨みはこわいがあります
スタッフの中には皆んながどんなシフトになっているか、めっちゃ見てる人が何人かいるんですよね
土・日の休みが多い少ない、夜勤の数が多い少ない・特定のスタッフと一緒のことが多いとかで「ズルい」とか「エコひいきしてる」とか言われることがあります
僕から言わせれば
そこまで見てシフト作ってねーし、狙って作れねえよ。
シフト作ってみな!
シフトは本当にパズルみたいなもんです
余裕なんてありません
日中が新しいスタッフだけにならないようにしたりとかで精一杯💦💦
とは言えスタッフの相性は考慮してたりします。仕事とはいえ人間ですから、合う合わないはあるというのが僕の考えです
あとは遅番→早番みたいな上りシフトに極力ならないようにします
一生懸命シフト作って上りにならないようにしたのに、研修とかでそれが崩れるのが本当に嫌い
上りシフトになってしまうと今月のシフトは美しくないと、へこみます😢
また連休が好きなスタッフもいれば、なるべくバラしてほしいスタッフもいます
なるべく要望には応えるようにしていました
なぜならシフトの恨みはこわいから
自分に甘いシフトを作るとすぐに見抜かれるし、それだけで信用が落ちる
そんな光景を何度も見てきましたので
⑤その他
各種の書類の更新(入浴表・食事形態・業務スケジュールetc)
福祉用具の点検や依頼
残業時間含め労務費の管理
ご家族様対応
もっと色々役割はあるのですが、ザッとこんな感じです
めっちゃ大変と思いましたか?
意外と楽じゃんと思いましたか?
施設長に物申す!!
そんなリーダーをやっていた私が施設長に対して「これだけはやってほしい!!」ということがあります
それはフロアに顔を出すです
先に言っておきますと私は施設長を担ったことはありません
施設長のやるべき事であったり、その重圧は計り知れません
僕には絶対耐えられない・・
だが、しかし!!
施設長にはフロアに顔を出してほしいのです
毎日全フロアを回ることまでは求めていません
1日1フロア、ちょっとの時間だけで良いです
なぜなら・・
施設長がフロアに全く来ない施設は風通しが悪くなります
最悪、上と現場のスタッフとの信頼関係が崩壊します
それはひとえに施設長が何を言っても「そうは言ってもフロアは大変なんだよ」という感情が生まれるから
例えそれが正論でもスタッフには響きません
だってフロアを見にきてないんですから
またフロアに来ない施設長は数字だけで物事を判断しがちです
入居率や残業時間、事故件数、消耗品費などなど
一方で介護スタッフは数字だけで判断されるのを極端に嫌う傾向にある気がします
僕もですが・・
例えば事故件数が前年と比べて増減があったとしても、それは特定の入居者さんに左右されているケースがあります。件数だけ見ても、それで今年は成果があったとか失敗だったとか判断できなかったりします
ところで事故報告書については、こちらの記事を✅
入居率にしても、満床じゃないから残業時間を減らせとか言われても1人や2人少ないくらいじゃ業務に大きな差はありません
こういった所の不満がリーダーに集まってくるんですよね
上からは色々なことを要求され下からは不満のはけ口になる
リーダーとはTHE中間管理職である
現場を見に来ず口だけ出されたら、それは素直に聞けないですよ( *`ω´)
施設長がフロアに上がって入居者さんと挨拶する。そこにいるスタッフと一言、二言会話する
これだけで全然違ってきます
僕はフロアの課題にしても施設長が解決しろとは思っていません
答えを見つけてくれなくてもいい。ただ悩みを共有してくれるだけでも気持ちがスッキリするものです
施設長が事務所にこもっていると、それすらままなりません
忙しい中、大変とは思いますが施設長はフロアに顔を出してほしいです
最後に
有料老人ホームでのリーダーの役割は
①ケアプランの作成・説明 ②プロジェクトやミーティングの運営 ③目標シート ④シフト作成 ⑤その他 ⑥スタッフの傾聴 |
リーダーをやっていた僕が施設長に求めることはフロアに顔を出す
以上!!
共感する所はありましたか?
リーダーは大変ですが、その分やりがいもある役職ですよ🎵
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