『10日間の断水・・』介護施設でできる災害対策とは〜介護士のつぶやき45〜

介護士の日常やつぶやき
ピョン太
ピョン太

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1月1日に能登半島地震が起きた同日、僕が勤めていた老健で原因不明の断水というハプニングが起きてパニック状態に・・・

夜勤で出勤すると色んな場所にポリバケツが置いてあり最初は

やまちん
やまちん

感染症対応の一環かな?

そう思っていたら、まさかの施設全体が断水。そこからの業務は本当に大変でした

結局のところ断水から復旧するまでに10日間を要すことになったのです

もちろん地震による被害に比べたら些細なこと

とはいえ今回の経験を通して改めて災害対応の大切さを痛感しました

介護施設で断水が起きるとどのような影響が出るのか。この記事が介護施設の災害対応にちょっとでも役立てれば幸いです

レバウェル介護(旧:きらケア)

断水が起きた原因

1月1日の午後に予兆なく突然断水になってしまったのですが、正月ということもあり業者はお休み。貯水タンクに何かしらの不具合があるのだろうけど原因は不明。業者の営業が始まるのを待つしかありませんでした

やまちん
やまちん

よりによってこんなタイミングで・・

1月4日に業者が来て「やっと直る❗️」と思いきや

修理に使う部品がありません

とのことで、その部品が届くのが6日後

もう、この時のガッカリ感たるや

断水の原因は設備の老朽化で業者の修理で一応は直ったのですが、今後も同様のことが起きる可能性があるとのこと

やまちん
やまちん

いや、たまんねーな❗️

ちなみにこの期間、全く水道から水が出なかったわけではなく、蛇口を開いておくと時々水が出てくることがありました

とはいえその貴重な水は食事を作る厨房優先のためフロアで水道の水を使用するのは禁止

また貯水タンクに関与せず水がでる蛇口もあるにはあるのですが、それがあるのは1Fの中庭。そして利用者さんがいる居住スペースは3Fと4F

ポリバケツに水を溜めて、無くなったらエレベーターで下に行き水を溜めて、また上に持っていく。これを事務の方の力を借りて終日繰り返していました

介護施設での断水による影響と備え

介護施設で断水が起きると、どのような影響があるのか

細かく言うと色々あるのですが特に困ったことは主に5つ。その備えとあわせて紹介していきます

①トイレの水

断水すると当然ながらトイレの水を流すことはできません

僕の担当フロアは50名の利用者さんがいて、そのうち自立でトイレを使用される方は約20名

今まではその場面で特にお手伝いが必要なかったわけですが、断水の影響でその方達からトイレ使用後に『トイレ使ったよ』コールがくることになりました

コールがあったらバケツに水を入れて直接便器に水を入れて流す作業がプラスアルファ

なので普段と比べ体感でコールが倍くらい鳴る・・・

ただでさえ食後はトイレ誘導やパット交換で大忙しなのに、このコール対応がとにかくキツいんですよ。゚(゚´Д`゚)゚。

やまちん
やまちん

あ、もちろん職員用トイレも流せません。

頻尿には辛い・・

最初はポリバケツに溜めていた水をトイレを流す用にも使っていたのですが、あまりにも量を使いラチがあかないので大浴場に水を溜めて、そこの水をトイレ用に使うこととしました

ところで皆さんのいる介護施設では災害で断水が起きたときの備えとして、日頃から水を溜めていたりしていますか?

僕が今いる施設ではそのようなことはしていなかったので初動に時間がかかったのですが、以前いた有料では東日本大震災を教訓に入居者さんの入浴が終わったあとも個浴に水を溜めておくという備えをしていました

水がもったいないし水道料金も余計にかかりますが、いざという時に役立つので検討してみてはいかがでしょうか

②使い捨て食器

水道の水は厨房優先と上記で言いましたが節水のため食事は使い捨て食器を使用しました

ただ使い捨て食器の在庫は3日分しかなかったため事務スタッフが急いで買いに行くことに・・

今回は僕がいる施設だけが断水になったから使い捨て食器を買い揃えることができましたが、これが震災だったとしたら、、、

どこにも使い捨て食器が売っていないという事態になったかもしれません

今回の件で最低でも一週間分の使い捨て食器は確保しておいたほうがいいと感じました

皆さんは自分がいる介護施設に何日分の使い捨て食器を確保していますか

また防災グッズがどこにあるか把握していますか

③手を洗えない

介護施設においては感染症対策として手洗いは重要です

ただ利用者さんのトイレ誘導したあとやパット交換したあとも手を洗うことができない

ただ僕がいる施設では共有部及びスタッフ一人ひとりにラビジェル(速乾性すり込み式手指消毒剤)があったので、そこまでは困らなかったです

やまちん
やまちん

これがなかったら、、、

どうなってたんだろう

ただラビジェルで消毒ができるとはいえ、石鹸で手を洗えないというのは何とも気持ちが悪くスッキリはしない

水道が使えなくて手が洗えないときの対応は決まっていますか

手っ取り早く解決するならラビジェルはオススメですよ

④入浴ができない

1月1日から10日までの間は入浴も中止

ホットタオルで身体を拭いて更衣をし、利用者さんによっては陰部洗浄のみの対応

こればっかりは仕方ないのかなと

逆にいい方法があったら教えてください

⑤陰部洗浄

断水とはいえ入浴ができない以上は陰部洗浄だけでもしっかりやろうとなったのですが、一つ問題がありました

さすがに陰部洗浄では水道の水を使うことにはなったのですが、僕の施設の水道は数分くらい出しっ放しにしないとお湯にならないんですよ

陰部洗浄は大事、でも節水も大事ということで考案されたのがケトルでお湯を沸かして水道の水と混ぜて適温にするというもの

何気に手間がかかるのですが尿路感染など体調を崩される方がいなくてホッとしました

やまちん
やまちん

ちゃんとやってて良かったです

災害時にどうやって清潔保持に努めていくのか、日頃から看護師と話し合っておくことが大切

レバウェル介護(旧:きらケア)

最後に

正月から始まった断水は10日間で復旧し今は以前の生活に戻っています

水道から当たり前のように水が出ることに感謝しつつ、今回の件を教訓にして災害に対する意識を日頃から高めていきたいと思います

今後30年以内に首都直下型地震や南海トラフ地震が70%で起きるとも言われていますから、明日それが起きても何ら不思議じゃありません。今から備えていきましょう

そして能登半島地震においては今も断水が続いていると聞きます

1日も早い被災地の復旧・復興が進みますよう、心よりお祈り申し上げます

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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