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2023年度の介護支援専門員実務研修受講試験の結果が12月4日に発表されました
合格された皆様、本当におめでとうございます❗️
また今回は惜しくも合格を逃した方も受験勉強お疲れ様でした。今はゆっくり休んで英気を養ってください
今年の受験者は56,611人で合格したのは11,844人。合格率は20.9%でした
今年の合格率は過去10年で3番目の高水準だそうですが、そうは言っても20%という狭き門
2023年度ケアマネ試験の詳細はコチラから
そんな苦労を重ねて試験に合格して、その後に研修も受けて、やっとの思いで取得できる資格ではありますが実際にケアマネとして働く人は多くありません。今やケアマネジャーの人材不足は深刻化しています
それはひとえにケアマネとしての働き方に魅力を感じないからに他なりません
では、なぜ魅力を感じないのか
私自身もケアマネ資格を保有していますが、ケアマネとして働いていない1人として考えていきたいと思います
ケアマネ不足の現状
厚生労働省の調べによるとケアマネ合格者の累計数は739,000人で実働数は188,000人しかいません
毎年1万人ほどのケアマネ有資格者が出てきていますが、ケアマネとしては働かず介護職として働き続ける選択をされる方が多いようです
そういう人を潜在ケアマネというらしいよ
一方で高齢者人口や介護保険認定者数は急激に増えていることからケアマネが不足するというのは当然の理
「ケアマネが不足しているのは受験資格を厳格化したからだ」という声もありますが、有資格者の約75%がケアマネとして働いていないワケですから、今後受験資格を緩和したところで人材不足の解決には至らないでしょう
ケアマネジャーに魅力を感じない理由
私が介護士として働き始めた15年ほど前はケアマネジャーは多くの人が目指す目標でした。給与はアップして将来が安定。そんな夢のある職種だったのに今や誰もやりたがらない
なぜこのようになってしまったのか・・。理由は主に3つあると思います
①給与
厚生労働省による令和4年度介護従事者処置状況等調査によると介護職の平均月給は317,540円でケアマネは361,770円と、ケアマネの方が5万円ほど給与が高いです
とはいえ処遇改善加算などもあり介護士とケアマネの間の給与差は縮まってきています。リーダーなどの役職に就いている場合ではケアマネより給与を上回るケースも珍しくありません
ケアマネは責任ある立場で業務内容も多岐にわたるので、給与が変わらない、もしくは下回るのであれば、わざわざケアマネとして働く必要はないと考える人も一定数いるのではないでしょうか
処遇改善などでケアマネをなぜか除外したツケがきているのかも
②なんでも屋
私が介護施設で働いていてケアマネを一言で表すとしたらなんでも屋
そもそもケアマネジャーの主な仕事内容は
利用者や家族からの相談・受付 ケアプランの立案・説明 サービス事業者との調整 モニタリング サービス担当者会議の開催 要介護認定の申請手続き |
など、業務は多岐にわたります。ちょっと前にはマイナンバーの代理交付なんかも話題になりましたね
ちなみにケアマネと言っても居宅ケアマネと施設ケアマネで働き方が違ったりします。施設ケアマネの働き方についてはコチラから
在宅ケアマネはわかりませんが施設ケアマネの場合これら業務だけでも大変なのに、「それってケアマネがやることなの?」という役割もあったりします
例えば私がいた特養では転倒などの事故があった場合、ご家族に連絡するのはケアマネの役割になっていました。日頃のその入居者さんのご様子を一番わかっているのは介護士なのに、何でケアマネが対応するのだろうと当時は疑問に感じてた (´-`).。oO
別の施設では慢性的な人手不足でケアマネが食事介助したりフロアの見守りをするのは常態化
何かあればケアマネが駆り出され、なかなか本業に集中できない。これらのことから私はケアマネを『なんでも屋』と思っています
立場的に介護士や看護師などに色々と頼み事をしなければいけないし、ご家族からの過大な要望やクレーム対応、施設長からのプレッシャー
精神的な負担は相当ありそう・・
そんなケアマネの背中を間近で見ている介護士は「私もケアマネになりたい」という思いが次第に消えていくのではないでしょうか
③更新研修
まず実務者研修でかかる費用ですが都道府県で異なり、だいたい4〜6万円程度と幅があります
7万円かかるところもあるそう
ひぇっ・・
これだけでも痛い出費ですが、そこに拍車をかけるのが5年ごとの更新研修
実務経験によって異なりますが費用はだいたい3万円前後
ちなみに私は更新研修の申し込みを忘れて前回は再研修。そして今回も気づいたら有効期間が過ぎていてめでたく2回目の再研修。費用は4万円とかなり痛いです・・
何やってんの?
施設によっては更新料を持ってくれるところもあるらしいですが、私がいたところは自腹。ネットを見ていると更新料の負担が嫌でケアマネの資格を手放す人もいるみたいです
ぶっちゃけると
施設で働いている身としては居宅がメインの実務研修や更新研修て実りがあまりないんですよ
「この人は要介護4だから、このサービスとこのサービスを組み合わせて利用して・・」なんてことは施設ではありませんから
そんな研修が1日7〜8時間、7日間前後あるワケです
公休を利用して行くから疲労は溜まるし、課題の提出もある
今はオンライン研修もあったりするようなので、ちょっとは改善しているとは思いますが。一方で座学メインよりもディスカッション多めの方が研修の満足度は上がるのではないかと思ったりもする
これらから更新研修廃止の声もあったりしますが、ずっとケアマネとして働いていない身としては研修はあったほうが嬉しい
研修の費用や内容については改善の余地がありそう
ケアマネジャーの魅力をアップさせるためには
まずは給料アップ
そもそも実質介護福祉士の上位資格のケアマネジャーが介護士と給与が同等レベル、もしくはそれ以下というのは矛盾を感じます
責任ある立場に相応しい給与額になってほしい
次に業務の明確化
ケアマネジャーは便利屋ではありません。マイナンバーの件もそうですが、何でもかんでも押し付けるなと
何かにつけて業務範囲が広がりがちなケアマネの役割にブレーキをかけないと今後も担い手は増えていかないのではないでしょうか
利用者(入居者)、家族、サービス事業者、職場のスタッフ・・・。それら全ての人と上手くやっていかなきゃいけないケアマネはほんと過酷
最後に更新研修の見直し
まず同じ法定研修なのに地域によって金額差が大きいのはなんとかしてほしい
ちなみに2020年の資料だと島根は20,800円で山形は79,950円
リモートを活用して全国一斉にやればもうちょっと安くなるんじゃないかな
併せて研修内容をもうちょっと絞って短くしてほしい。日頃の業務だけでアップアップでしょうから、難しいとは思うけど課題提出含めバランスの調整をお願いしたいですね
最後に
私はケアマネとして働いた期間は数ヶ月のみなので実情と多少は違う部分があるかもしれません
ただ介護士として身近に現在のケアマネの働きぶりを見てきて、「自分には無理だな」と思ってしまう。それくらい今のケアマネは膨大な量の業務を抱えています
そしてそんなケアマネよりもリーダーでもない介護士の私の方が給料を多くもらっている。現在勤めている施設のケアマネと話をしていて、そのことを知ったときは本当にビックリしました
夢も希望もないなと・・
処遇改善などで介護士の給与が上がっていくことは嬉しいことだけど、なぜこんなにもケアマネは蚊帳の外なのか理解できない
ケアマネの待遇向上を切に願っています
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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