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介護に関する本の紹介企画の第13弾
今回紹介するのは
ヴィラーグ・ヴィクトル著書の『介護・福祉の現場でともに学び、働くための外国人スタッフの理解』
厚生労働省によると2025年には介護人材が37万人足らなくなると予想されています。それに伴い今後は外国人介護スタッフの受け入れは必須になっていくことでしょう
僕がこのあいだ参加した老健大会においても外国人労働者をテーマにした発表をしていた施設がありました
そこでの発表で
(外国人労働者の受け入れは)何年後かでいいやではなく、すぐに始めるべき
という言葉がとても印象に残っています
そこで介護現場においての外国人労働者に関する書籍はないかなと探してみたところ、ドンピシャの本を見つけました。それが今回の著書
今から準備しておけば自分の強みにもなり得る。まさにピンチはチャンス❗️
それでは、いってみましょー٩( ᐛ )و
『介護・福祉の現場でともに学び、働くための外国人スタッフの理解』の特徴と読んだ感想
著書の発行は2021年4月25日
出版は中央法規で定価は2600円+税
全218ページ
本の構成は
・外国人介護スタッフを理解する 第1章 意外と知らない文化のこと 第2章 言葉の遣い方 第3章 非言語コミュニケーションの使い方 第4章 コミュニケーションに対する姿勢 ・外国人介護スタッフとともに働く 第5章 学習の仕方 第6章 時間のとらえ方 第7章 仕事と介護のとらえ方 ・介護現場でのトラブルを避ける 第8章 仕事の壁を超えた付き合い方 第9章 立場の違いによる差別への対応 第10章 利用者や家族からの差別への対応 |
まず前提としてこの著書は外国人マニュアルではありません。現に著書では国籍に触れた記述は全くないです
これは著書の冒頭でも述べているのですが、僕は最初
え?そうなの
とガッカリしたのですが、よくよく考えると日本においても地方によって習慣や方言が違うし、「日本人は〇〇だから、このように対応するのが良い」と一括りにされたら不快に感じたり、場合によっては差別と受け取られるかもしれません
なので著書では文化の違いの根源を理解して、自分が持っているかもしれない偏見や先入観に向き合うことを主としています
外国人スタッフを受け入れる上での基本のキ
を学ぶという感じかな
著書ではまず最初に「文化」とはそもそも何かということから始まります
「外国人スタッフの理解を深めるぞ!」と息巻いて読み始めると何だか肩透かしを食らったような気持ちになり、正直序盤は読み進めていて、あくびが出たり、寝そうになったり、ラジバンダリしたり・・・
ラジバンダリ?
それでも事例を用いながら課題に対するアプローチの仕方や、どのように折り合いをつけて気持ちよく仕事してもらうかのアイディアが随所に散りばめられています
日本では「これが常識」と価値観を押し付けるのは違うし
外国人だから仕方ないと放任するのも違う
顔の表情やジェスチャー、会話、視線と目線、時間のとらえ方などなど文化によって多様性があり、それらを理解し外国人スタッフと関係を築き上げていくには当人と話し合うのが最善の道
それをせずに「〇〇人だから、こうだ」と先入観を持って接したり、ネットの情報を元に対応していると意図せずとも差別やトラブルにつながってしまうかもしれません
実際の介護現場だと例えば食事介助
食材の出し方や組み合わせ方の常識も文化によって違う。サラダや漬物を前菜として食べる文化もあれば、メインと一緒に食べる文化もあります
そのため食べる順番などを事前に確認しておいたほうが良いと著書ではありました
そういう所にも配慮が必要なんだね
また断食や礼拝などをする文化においては、仕事への影響がどの程度予想されるか、どのような譲り合いなら可能なのか話し合う必要がある。お互いの感覚と事情が許す範囲内で近寄れるところまで近寄ることが重要とのこと
著書を読んで入居者さんのアセスメントじゃないけど、受け入れの際には外国人介護スタッフとの事前の話し合いや準備が大切なんだと改めて感じました
上記以外でも著書では色々な文化の違いを介護現場での事例を交えながら紹介してくれるので内容がスッと入っていきます。それに著者はハンガリー生まれということもあり日本文化や気質について客観的に他国と比較しているところも面白かったですね
あ、あと職場恋愛についてのアドバイスもありましたよ
Fuu〜💓
印象に残ったフレーズ
本当は不必要な会議などでも、集団主義の組織文化では疑問をもたず、もしくは疑っても言えずにいる人が多いかもしれません。しかし、個人主義の外国人介護スタッフなら、遠慮なく「頻度を減らそう」とか「他の会議と統合しよう」などの提案をするでしょう。これによって無駄が減り、作業が効率化されれば、長い目で見ると異なる価値観の人を受け入れ、自分たちの行いを改めることで、これまでの悪い点、非効率だった点が改善される可能性があるのです
重要な宗教行事等があることもあるため、休みをとる時期については、文化、立場の違いを慎重に検討し、場合によっては特別扱いすることも検討しましょう。これは、かえってよい効果を及ぼすことがあります。お盆や年末年始など、日本人職員が長期休みをとりたい時期に長期休暇が不要である他文化の人がいると、シフトの調整がしやすくなることがあるからです
「思っても言わない」ことが多い日本文化からすれば、思ったことや感じたことをそのまま言語化する傾向が強い人は、感情的に見えたり、子どもっぽく、非理性的に見えますが、そうした見方は誤りです。このような文化は日本の物差しで一方的に判断しないことが重要で、むしろ意見の中味を受け止めて、建設的な意見としてとらえましょう
宗教の影響を強く受けているものの中には、そのシンボルやお守りとしてのアクセサリー、性別によって体の一部を追う付属品が含まれます。これらは常に着る、身につけるものと、特別な機会・時期にのみ適用されるルールもあります。外国人介護スタッフを受け入れている以上、日本の施設もこれらについて把握し、必要に応じて配慮する必要があります
最後に
著書を読んで外国人介護スタッフの受け入れにおいては事前の準備と当人との話し合いが重要であることを学びました
そして、お互いの文化や価値観を理解・共有することで多様性の力が活かされるのだと思います
遅かれ早かれ外国人介護スタッフを受け入れ、指導し、ともに働く機会はどんどん増えていくことでしょう
その日に向けて著書を参考に準備を始めてみてはいかがでしょうか
最後まで読んでいただき、ありがとうございました
この記事が2023年ラストになります。今年もありがとうございました
今後もマイペースに記事更新していきたいと思っています。ちょっとでも読んでいただく方にとって有意義な情報をお伝えできるよう頑張っていきますので、来年もよろしくお願いいたします
それでは、良いお年を❗️
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